◆「日本に良い印象」54.3%、過去最高
数字が最も鮮明だ。日本政府観光局(JNTO)によると、2025年に日本を訪れた韓国人は945万9600人で過去最高となった。「ノー・ジャパン」が始まった2019年(558万4600人)より69.4%増え、訪日外国人全体の22%を占めて国・地域別の最多だった。2026年上半期にも567万5100人が訪問し、前年同期比で18.6%増えた。
また、食品医薬品安全処の集計で、日本ビールの輸入量は2025年に10万322トンとなり、過去初めて10万トンを超えた。輸入ビール全体の41.7%が日本産だった。不買運動とコロナ禍の影響で一時は売上高が6000億ウォン台まで落ち込んでいたユニクロも再び1兆ウォンを超えた。
東アジア研究院(EAI)と国際文化会館が先月、韓日両国の国民3099人を対象に実施した「韓日国民相互認識調査」で、日本に「良い印象」を持つという韓国人は54.3%に上った。調査が始まった2013年以降で最高値だ。韓日対立がピークに達した2020年の12.3%と比較すると、6年間で42ポイント上昇した。一方、日本に対する否定的な印象は同期間で71.6%から38.5%に減った。
韓国を楽しむ日常は日本も同じだ。14日午前、韓国料理店が密集する新大久保は若い日本人で賑わっていた。韓国式のナクチポックム(タコの辛炒め)やポッサム(ゆで豚)の店では30分以上待たなければいけない。放送が先日終了した日本テレビドラマ『10回切って倒れない木はない』で、主人公キム・ミンソク役を演じた日本人俳優の志尊淳は、幼い頃に韓国の財閥に養子入りしたという設定で韓国語の演技を披露し、話題になった。テレビの有名CMには「ケンチャナ(大丈夫)」や「チゲ」という韓国語が登場し、市販されている菓子やラーメンにはハングルのパッケージで陳列されている。日本のアイドルが出演するバラエティ番組で韓国旅行や韓国料理を取り上げるケースも珍しくない。2025年の日本人訪韓客数は365万人を記録し、2012年の352万人を超えて過去最多となった。
◆「過去の問題」は残るが、日常は別
とはいえ、独島(ドクト、日本名・竹島)の領土表記や慰安婦、強制動員被害者への賠償問題など「過去の問題」が消えたわけではない。
最近の女優ハヨンの曽祖父をめぐる「親日派」論争が代表的な例だ。ただ、過去のように批判だけが一方的に拡散することはなかった。歴史学者シム・ヨンファン氏はSNSに「特定の団体に参加したというだけで親日派と規定するのは危険」と投稿し、ブレーキをかけた。論争を招く慣性は残っているが、歴史的な根拠や責任の範囲を問う反論も支持を受けている。
この日、浅草で出会った20代のカップルは「なぜ日本を訪問したのか」という質問に対し「『チェンソーマン』のグッズを買いたい、短い連休中に日本ほど充実した時間を過ごせる海外はほかにない」と答えた。歴史問題と日常の交流を切り離して考える認識が定着し、一部の政治家が煽る「反日」がもはや大衆の選択を支配できない時代。それが2019年と2026年、二つの夏における最大の決定的な違いだ。2026年、浅草の夏の風景は「ニューノーマル」になりつつある。
2026/08/15 10:05
https://japanese.joins.com/JArticle/353589