「乗組員投身」米空母、272日ぶり本国行き…「ワシントン」と交代

投稿者: | 2026年8月21日

米空母の海上作戦最長記録を更新した「エイブラハム・リンカーン」が272日ぶりに帰還の途に就いた。その間、長期配備による劣悪な生活環境の中、乗組員の投身事件までが発生した。アジア太平洋地域に常時配備されていた「ジョージ・ワシントン」が「リンカーン」に代わって中東の警戒任務に就くことで、アジア太平洋地域では米空母の空白が生じた。

米中央軍(CENTCOM)は20日(現地時間)、X(旧ツイッター)に「『ジョージ・ワシントン』空母打撃群が前日、中央軍の作戦地域に到着し、予定された配備に従って中東で作戦を行っている」と投稿した。アラビア海を航行する「ワシントン」の乗組員が飛行甲板を整備する写真も公開した。日本の横須賀港に配備されていた「ワシントン」は、中東地域の「リンカーン」と任務を交代するため出港し、13日にシンガポールを通過して中東地域へ向かった。

 一方、これまで中東で任務に就いていた「リンカーン」はこの日、中東での任務を終え、母港カリフォルニア州サンディエゴに向けて出港したと、ニューヨークタイムズ(NYT)は報じた。昨年11月21日にサンディエゴを出港して海上作戦を開始した「リンカーン」は当初、今年5月に帰還する予定だった。しかし2月28日に始まったイラン戦争のため「リンカーン」は中東にとどまることになった。戦争が長期化したことで作戦期間は227日に増えた。これは2020年の新型コロナ流行当時に「ドワイト・D・アイゼンハワー」が記録した最長作戦期間206日を上回る。

海上での長期生活が「リンカーン」乗組員の生活環境を深刻に脅かしたとの批判が出ている。終わりの見えない作戦延長による精神的ストレスから、乗組員が海に飛び込もうとする事件も何度か発生した。トイレの便器が詰まって使用できなくなったりカビが発生したりもした。

◆アジア太平洋地域の米空母「0隻」

「リンカーン」に続いて「ワシントン」が中東にとどまることで、アジア太平洋地域では2001年のアフガニスタン戦争、2024年のガザ地区戦争に続き、3回目の「空母不在」状況を迎えた。戦力の空白を埋めるため米軍も別の空母の配備を急いでいるが、老朽化した艦艇の修理が遅れ、年末まで配備は難しいとの見方が出ている。米軍事メディアのウォーゾーンによると、「セオドア・ルーズベルト」「カール・ビンソン」「ドワイト・D・アイゼンハワー」の3隻が艦艇の整備中または訓練中だ。

イラン戦争が終わらず、「ワシントン」の中東配備が長期化すれば、アジア太平洋地域での空母不在状況もさらに長引く可能性がある。その場合、アジア諸国の不安感が高まる。この地域で中国や北朝鮮がこれを機会と見なし、地域での影響力拡大に乗り出す可能性があるからだ。マーク・キャンシアン米海兵隊退役大佐はアクシオスに「(中国が)全面的な侵攻に動き出す可能性は低いが、太平洋での存在感を高めるために(米空母の)空白を利用する可能性はある」と述べた。

実際、中国は最近、フィリピンとの領有権紛争地域であるスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺で軍事演習を実施したほか、「黄岩島国家級自然保護区管理法」を公布し、中国海警局が常時巡察できる法的根拠を整えた。ハドソン研究所のブライアン・クラーク上級研究員は「台湾やフィリピン、日本は米国不在の状況で中国が軍事力を誇示するのを目にすることになる。このパターンが続けば、危機を迎えた際に米国が実際に支援をするのか疑問を抱くことになる」と指摘した。

◆最新型空母の名称も「トランプ」に変更

こうした中、トランプ政権は、今年末に起工式が予定されている最新型フォード級4番艦の名称をトランプ大統領の名前に変更することを検討していると、CNNが報じた。CNNによると、米海軍はトランプ大統領の1期目だった2020年、この空母の名称を太平洋戦争の英雄、黒人軍人ドリス・ミラーにちなんで「ドリス・ミラー」と決定した。

しかし年初から海軍はこの空母の名称の変更について議論している。CNNは「海軍はトランプ大統領を称えるために名称を変更し、ドリス・ミラーの名前は別の軍艦に付けることなどを検討している」とし「米軍の空母に現職大統領の名前を付けるのは前例がない」と伝えた。

2026/08/21 15:24
https://japanese.joins.com/JArticle/353921

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