10月にインドネシアのバンダアチェ市の代表的歴史文化空間であるブスタヌサラティン公園と、エルサルバドルのセントロ地区の名所であるクスカトラン公園に異色の図書館がオープンする。ソウルの光化門(クァンファムン)広場と清渓川(チョンゲチョン)などでクッションやござを敷いて座り市民が自由に行き来しながら本を読んで休めるようにした「ソウル野外図書館」をそのまま移したものだ。
4年前にオープンした野外図書館は累積訪問客が昨年末基準で800万人を超えるソウル市の代表的な生活密着型政策だ。都心を「書斎」に変えたという評価を受ける。2つの都市の公務員たちはソウル市の国際開発協力事業(ODA)に選ばれ、6月に野外図書館の運営現場を直接確認した。彼らは別途の貸し出し確認手続きがないのに図書の紛失率が1%台にすぎないという事実にもう一度驚いたという。
海外の都市がソウルの「日常」を学んでいる。過去には交通や上下水道など大規模インフラ施設に集中していたソウル市の海外政策伝授がいまは野外図書館やのような生活密着型政策に広がっている。
ソウル市によると、市はキルギスタンのビシュケク市にだれでも体力を測定し自分に合わせた運動処方を受けることができる体力測定モデルを伝授する。世界保健機関(WHO)が2020年にまとめた報告書によると、キルギスタンの成人の肥満率(BMI25以上)は男性が49.4%、女性が63.5%に達した。また、タイのバンコクでは車の流れより歩行者の安全と移動便宜を優先した横断歩道設計経験を伝授する。
ベンチマーキングの動きはODA対象都市だけにとどまらない。先月24日には米ノースイースタン大学の教授陣と学生23人がソウル市の孤立・引きこもり対応政策を調べるために孤立予防センターを訪れた。訪問団は寂しさや孤立感を覚える市民が休息と相談プログラムなどを通じて社会的関係を回復するよう助ける「ソウルイッタプレース」などを視察した。センターは日本とマレーシア、イスラエルなどとも孤独・孤立対応経験を共有中だ。
ソウル交通情報センター(TOPIS)は海外訪問団が多く訪れるベンチマーキングコースだ。今年の海外からの政策視察22件のうちTOPIS見学が7件で約3分の1を占めた。TOPISはバス・地下鉄利用情報とタクシー位置情報(GPS)など各種交通データをリアルタイムで収集・分析しながら都心の交通を管理する。今年もウズベキスタンのタシケント市、米ペンシルベニア州立大学をはじめとするさまざまな都市と大学・機関関係者が訪れた。見学時には状況室の不透明なガラス窓が透明に変わり、大型交通管制画面がひと目で見られると訪問客の間からため息が漏れたという。
最近では政策を超えソウルそのものを経験しようとする雰囲気だ。4月に訪韓した米サンフランシスコ市のルーリー市長は、政策交流だけでなく明洞(ミョンドン)の通りを視察しながら韓国式バーベキューを味わった。ソウル市と海外都市間の友好・政策交流は昨年と今年83件行われた。
ソウルの変化する位置付けは国際評価でも現れている。英国高等教育評価機関が発表した「2027年世界大学生最高の都市」でソウルは150都市のうち2年連続1位を占めた。東京とロンドンがそれぞれ2位と3位だった。文化・生活インフラなどが高い評価を受けた。
ソウル市グローバル都市政策官のキム・ミョンジュ市は「2000年代初めにはCNNのような海外メディアにソウルの天気を1行紹介してもらうのすら予算をかけて広報しなければならなかった。いまは海外の都市の方からソウルの政策を学びソウルを経験するために訪ねてきており、変化した位置付けを体感している」と話した。
2026/08/25 12:05
https://japanese.joins.com/JArticle/354041