米陸軍の次世代中核部隊、韓国に配置…サイバー・情報・宇宙戦などを担当【独自】

投稿者: | 2026年9月2日

 米陸軍が次世代の中核戦力である「多領域任務部隊(Multi-Domain Task Force・MDTF)」の一部を韓半島に配置することを決定し、韓国政府と協議に入ったことが1日に伝えられた。欧州を担当する第2多領域任務部隊の戦力のうち、サイバー戦・情報戦・宇宙戦などを担当する「多領域効果大隊(MDEB)」の戦力数百人が在韓米軍に増員される見通しだ。

 MDTFは、陸上・地上・海上とサイバー・宇宙領域のすべてにおいて作戦が可能な米陸軍の最新鋭迅速機動部隊だ。中国・ロシアは自国の影響圏に米軍が進入したり自由に作戦したりするのを遮断しようとする「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」戦略をとっているが、これを無力化するために米軍が創設したのがMDTFだ。米国がその一部を韓半島に移動配置するということには、北朝鮮の核の抑止とともに対中けん制の性格もあると解釈される。

 米国側は、多様な経路で敵の動向を探知し、電波妨害・干渉、サイバー攻撃、宇宙戦、心理戦などの非物理的攻撃を行うことができるMDEBの年内の韓半島配置完了を目標にしていると伝えられる。韓国政府への公式通知が終わったかどうかについて、在韓米軍は「関連事案は戦争省に問い合わせてほしい」とコメントした。

■「米の次期戦力、早期探知能力を備える… 在韓米軍の精密打撃効果を極大化」

 ゼイビア・ブランソン在韓米軍司令官兼韓米連合司令官は今年5月、「韓半島に決定的かつ信頼に値するアセット(軍事資産)がないのにどのように戦うのか、と眠れない時があり、そこで韓国に多領域任務部隊を導入しようとしている」と述べた。2019年に初のMDTFを創設した米陸軍は、現在3つのMDTFを運用中であり、2つはすでにインド太平洋地域に配置されている。欧州を担当する第2MDTFの一部まで韓半島に移動したら、第1列島線内部に前進配置された米陸軍が単独で、多領域において北朝鮮の挑発を抑止しつつ、中国もけん制する効果があるものと予想される。

 旅団級の部隊であるMDTFは、多領域効果大隊(MDEB)・長距離火力大隊・防空大隊などで構成される。そのうち韓国へ移動するとされている部隊は、ドイツのヴィースバーデンに駐留していたMDEBだ。MDEBは、偵察衛星・宇宙センサー・無人機・超水平線レーダーなど多様な経路で敵の動向を探知し、これを軍事情報、信号情報と統合して戦区の状況を判断する。サイバー攻撃、電波妨害・干渉、宇宙戦、心理戦などを遂行する力量も備えているという。

 姜信哲(カン・シンチョル)国防相候補者=元・韓米連合軍司令部副司令官=は昨年、ユーチューブのある番組で、MDEBについて「単一の兵器システムの射程や破壊力そのものよりも、韓半島に配置された部隊が多領域作戦能力を備えるようになるシステム的な変化が、北朝鮮にとってはるかに脅威的であり大きな負担を与える」と述べた。軍の専門家たちは、早期探知能力を備えたMDEBが韓半島に前進配置され、多連装ロケットシステム(MLRS)と戦術地対地ミサイル(ATACMS)を運用する米第8軍第2師団隷下の第210野戦砲兵旅団の「目と耳」の役割を果たせば、精密打撃能力も極めて大きくなるとみている。

 ただし、極超音速ミサイル「ダークイーグル」などを持つMDTFの長距離火力大隊に関しては、まだ韓半島への前進配置の議論はないという。韓国軍の情報筋は「韓国政府としては周辺国の反発を意識せざるを得ないだろう」と語った。米本土にある第2MDTFの長距離火力大隊と防空大隊も、有事の際には韓半島・日本に展開することはできるという。

2026/09/02 11:56
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