「円キャリートレード」清算の懸念でグローバル株式市場が緊張する中、証券街では「急激な清算の可能性は高くない」という診断が出ている。
円キャリートレードとは、低金利通貨である円を借りてドルなど高金利通貨や資産に投資することだ。2024年8月の日本銀行の利上げにより、このような円キャリー資金が急激に清算される過程で、グローバル株式市場が急落したことがある。
現在の状況も当時と似た側面がある。7月末に1ドル164円の水準まで進行して40年ぶりの円安を記録した円相場は、9月9日には1ドル153円の水準を見せている。今月に入ってから7日まで、円の価値は3.4%上昇し、主要国通貨の中で最も大きな上昇幅を記録した。日本銀行の追加利上げ見通しに伴う円高期待感が拡大し、円キャリー資金清算の恐怖が大きくなっているのだ。
しかし市場では、当時とは状況が異なるという解釈が多い。日本銀行の基準金利引き上げの可能性をすでに市場が反映しており、一昨年(2024年)の清算時に比べると円の投機的売り越しは強くない―という理由からだ。現代車証券のキム・ジェスン研究員は「2024年の清算当時と比較すると、円の投機的純売り越し量は半分ほどの水準であり、7月末の米日共同介入によってこうした売りポジションが一度縮小したこともある」とし、「円キャリートレード清算ショックが再現されることはないだろう」との見方を示した。
米日の金利差が3カ月で約1ポイント縮小して円キャリーの清算を加速した2024年とは異なり、現在は米日金利差の縮小速度が過去に比べて緩やかである点も、急激な円キャリートレード清算の可能性を低くする要因として挙げられている。市場の予想通り米連邦準備制度(FRB)が9月に利上げを行えば、米日金利差は維持される。
ただし市場では、円高幅の拡大に伴って発生しかねない衝撃に備えるべきだという指摘も出ている。iM証券のパク・サンヒョン研究員は「もしFRBが金利を据え置き、日本銀行や欧州中央銀行などが利上げを断行すれば、ドル安の幅が拡大したり、円相場がさらに値上がりしたりする可能性がある」と述べた。
2026/09/10 10:00
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