「陸英修暗殺犯は北朝鮮工作員」…米CIAの文書に記載

投稿者: | 2026年10月1日

1974年の陸英修(ユク・ヨンス)夫人銃撃事件を題材にした映画『暗殺者(たち)』をめぐり歴史歪曲をめぐる論争が続く中、米中央情報局(CIA)が当時の事件を「北朝鮮工作員(North Korean agent)による朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領暗殺の試み」と記録した内部文書が確認された。

国会文化体育観光委員会所属の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)国民の力議員が30日に入手したCIA情報局(Directorate of Intelligence)の内部文書によると、米国は1974年8月15日にソウル中区奨忠洞(チャンチュンドン)の国立劇場で発生した陸英修夫人銃撃事件の犯人を「北朝鮮工作員」とした。

 ◆CIA文書「朴正熙を暗殺しようとした北朝鮮工作員」

この文書は1985年5月にCIA東アジア分析室が作成した。文書には、光復節(解放記念日)記念式典で朴大統領が北朝鮮工作員による暗殺の試みをかろうじて逃れたものの、陸英修夫人は死亡したという内容が記されている。当時、犯人として逮捕された人物は在日韓国人2世の文世光(ムン・セグァン)だった。

当時の特別捜査本部は、北朝鮮と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の指令を受けた文世光が光復節の演説中だった朴正熙元大統領を狙撃したものの未遂に終わり、朴正熙元大統領の隣に座っていた陸夫人が銃弾を受けて死亡したと結論づけた。同年12月20日、ソウル拘置所で文世光の死刑が執行された。

映画『暗殺者(たち)』が当時の政府の捜査結果とは異なり、事件の背後にいたのが北朝鮮ではなく朴正熙元大統領であるかのような仮説を提示したことで歴史歪曲をめぐる論争を呼んだ。

◆映画製作陣「特定の人物を事件の背後と規定していない」

映画製作陣は28日、声明を発表し、「本作品は特定の歴史的結論を新たに確定したり、既存の事実を否定・歪曲したりするために制作された映画ではない」と明らかにした。

また「映画のどこにも特定の人物を事件の背後と規定しておらず、映画の中の仮説や劇的な設定を歴史的事実として提示してもいない」と釈明した。

映画が「12歳以上観覧可」である点も論争を呼んだ。野党側からは青少年が歴史的事実と映画的想像を明確に区別するのが難しいという懸念が示された。映画に登場する劇的な設定を実際の歴史として受け止めるおそれがあるという主張だ。

◆裵賢鎮議員「歴史的事実とフィクション巧妙に混ぜてはいけない」

裵賢鎮議員は「CIAは文世光を『北朝鮮工作員』としている」とし「映画をつくる創作者の映画的想像力は尊重するが、明白な歴史的事実をフィクションと巧妙に混ぜて観客が識別できないようにするのは正しくない」と述べた。続いて「特に12歳以上観覧可であるためなおさら問題だ」とし「青少年に誤った歴史認識を抱かせる危険性がある」と強調した。

2026/10/01 08:15
https://japanese.joins.com/JArticle/355726

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)