記事全量・全訳時代を生きる韓国観察者に捧げる渾身の1日3本(ときどき2本)。今週「韓察日報」で特に読者の反響が大きかったニュース3選をダイジェストでお届けします。
① 「米ホワイトハウス公式HPは高市首相ばかり」 相次ぐ“韓国パッシング”に国会紛糾
国会の外交統一委員会による国政監査で、米韓関係の現状を巡る与野党の攻防が激化しました。ホワイトハウス公式サイトにトランプ大統領と高市首相の写真が掲載される一方、米韓首脳会談の写真が見当たらない事態や、与党議員への米訪問ビザ発給遅延が追及されています。さらに、一般韓国人に対する米国ビザの発給拒否率が前年の約15%から24.7%へと急伸したことや、米先端技術輸出規制の免除対象への追加指定が2年連続で見送られた事実も判明しました。首脳外交の発信から技術安保の実務に至るまで、対米外交における信頼関係の揺らぎが表面化しています。
【韓察眼】写真未掲載やビザ厳格化の裏にある、先端技術の対中流出を警戒する米国の冷徹な視線とは。米側が韓国高官に対して外交・安保担当幹部の交代を求めたとされる深刻な不信感の実態と、儀礼的な要望では埋まらない安保・通商の実務的課題を解き明かします。
② 視聴率19.5%の韓国版『ドクターX』、5・18描写で放送中止を求める声が噴出
韓国SBSの金土ドラマ『ドクターX:白いマフィアの時代』で、5・18民主化運動の被害者を描いた第6話に対し、国会へ放送中止を求める請願が提出される事態に発展しました。請願者は医療ドラマに本筋と関係のない政治的論争事案を唐突に持ち込んだと主張し、制作陣の国会招致や公的審査を求めています。劇中では光州事件の銃撃による後遺症に46年間苦しむ人物や元大統領の描写が波紋を呼び、ネット上でも批判が相次ぎました。一方、制作統括はSNSで「恐れない」と毅然とした態度を表明しており、視聴率19.5%を記録する人気作を巡って表現の自由と歴史認識の対立が再燃しています。
【韓察眼】創作物への反発が国会請願へ発展する背景にはどのような歴史認識の摩擦があるのか。日本発の医療ドラマをリメイクするにあたり、物議を醸した政治的描写が権利元から許諾された経緯の疑問点や、制作側の強気姿勢が投げかける表現の自由の境界線に迫ります。
③ ハンギョレ見出しに謝罪求める李大統領 保革問わず批判の嵐「言論統制」「八つ当たり」
李在明大統領が外国人労働者に関する自身の閣議発言を巡り、ハンギョレ新聞の報道に猛反発して1日に5回もSNSを投稿し、訂正と謝罪を要求する異例の事態が起きました。大統領は外国人労働者が「国家経済に大した助けにならない」と述べた発言から「大して」を省いた見出しを歪曲だと追及しました。しかし、労働団体からは移民排斥発言そのものへの謝罪を求める声が上がり、同紙労組も責任転嫁だと反論しています。野党も最高権力者が支持層に向けて報道機関への抗議を煽るメディア統制を行っていると批判し、保革の双方から反発が広がっています。
【韓察眼】発言のニュアンスの違いを巡り、大統領自らが報道官を介さず執拗な謝罪要求を繰り返した真意とは何か。支持率の伸び悩みに直面する政権において、従来の武器であったSNSによる直接発信がどのような逆効果をもたらしているのか、政権運営の危うさを分析します。
【メディア概要】
媒体名: 韓察日報(かんさつにっぽう)
公式サイト:
2026/10/30 09:26
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/10/30/2026103080018.html