「私の両親も北朝鮮出身」 スティール駐韓米大使、脱北青少年の代替学校訪問【独自】

投稿者: | 2026年10月30日

 ミシェル・スティール駐韓米国大使が、釜山にある脱北青少年のオルタナティブスクールを訪れ、生徒たちと対面していたことが28日に分かった。脱北青少年のオルタナティブスクール「章台峴中高校」によると、スティール大使は23日に同校を訪問し、1時間30分にわたり昼食を共にしながら生徒たちと対話した。スティール大使は「私の両親も北朝鮮出身だ」「私も皆さんと同じように、脱北した両親を持つ立場で生きてきた」と生徒たちを励ましたという。

 スティール大使は、6・25戦争当時北朝鮮を脱出して釜山に避難した失郷民の娘で、1955年にソウルで生まれ、1975年に家族と共に米国へ移住した。米国移住前は、外交官だった父に伴って日本で思春期を過ごした。

 スティール大使は脱北生徒らにこうした経験を伝え、「思春期に別の国で暮らし、その国の言葉がよくできなかったせいで、とても苦労が多かった」と話したという。また「皆さんも力を出して、夢と目標に向かって挑戦し、今直面しているさまざまな困難を乗り越えてほしい」と述べた。

 スティール大使は、英語で質問した生徒には英語で、韓国語で質問した生徒には韓国語で答えたという。中国で生まれ、韓国語が不自由な生徒たちは中国語で質問し、中国語もできる英語ネイティブ教員の通訳を通じて対話が行われた。スティール大使は脱北生徒らに「すべての言語を経験し習得すれば、将来大きな武器になる」として、駐韓米国大使館の多様な文化・教育交流プログラムに参加するよう勧めた。

 スティール大使はさらに「私が皆さんの年齢のころはとても恥ずかしがり屋で、人前に出ることも苦手だったが、多くの人と意思疎通する中で、今日この場まで来ることができた」と述べ、生徒たちに米国という大きな国も経験し、視野を広げて将来を設計してみてほしいと語った。

 章台峴中高校は2014年に開校した、慶尚道地方で唯一の脱北青少年向けオルタナティブスクールで、生徒全員(定員20人)が寄宿舎で共同生活を送り、学歴が認定される。韓米両政府が後援するフルブライト財団を通じて派遣されたネイティブ教員が英語を教えている。章台峴中高校のイム・チャンホ校長は「生徒たちの一つ一つの質問に大使が親切かつ温かく答え、励ましてくださったため、生徒たちは大いに勇気づけられた」と話した。

2026/10/30 10:13
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