米国務副長官「中ロが北朝鮮への影響力めぐり競争…中国は不安感じる」

投稿者: | 2024年8月1日

米国政府高位関係者が「中国とロシアが北朝鮮に対する影響力をめぐり競争しており、中国がロシアの対北朝鮮密着を不安に感じている」という分析を出した。これに対し「最近になり朝中関係が急激に悪化している状況とも関連がある」という観測も出ている。

キャンベル米国務副長官は先月30日に米上院外交委員会の公聴会に出席し「(ロシア、中国、北朝鮮、イランなど)権威主義国同士の関係が非常に複雑だ」としながらこうした見方を示した。キャンベル副長官は国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官を歴任するなど域内状況分析に最も精通した官僚と評価される。

 この日彼は、「中国との戦略的競争」をテーマに開かれた公聴会で「これらの国は互いを不信に思う指導者によって互いを巧妙に操縦している。たとえば現在、中ロは北朝鮮に対する影響力をめぐって競争しており、中国はロシアが北朝鮮に取ったいくつかの措置に対し不安に感じている」と話した。これは先月ロシアのプーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪問し軍事同盟に準じた水準の相互防衛条約を結んだことをめぐり朝中ロ3カ国間の利害関係を説明したものと解釈される。

中国は5月、大連にあった朝中首脳間の友好の象徴である足跡を撤去するなど北朝鮮とのぎくしゃくした関係を露骨に表出してきた。この足跡は2018年5月に習近平中国国家主席が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と付近を散策しながら親交を積んだことを記念するためのオブジェだった。複数の対北朝鮮消息筋によると北朝鮮もやはり「中国の顔色をうかがうな」という金委員長の指示により中国と距離を置いている状況がとらえられたりもした。

中ロが競争する地域は北朝鮮だけではない。キャンベル副長官は「(両国が)北極地域をめぐっても競争している。それでも分裂を意味するものではなく、(米国に)不満を抱えている多様な国の間に複雑な外交があるということを意味する」と話した。

彼はまた「(権威主義国間の)連係がますます意図的にあらゆる所でわれわれに挑戦している。(これに対し米国は)われわれと協力する同盟国とともに連合を構築した」と主張した。その上で韓日豪などインド太平洋地域の核心同盟国が欧州のウクライナを支援することについて「前例がないことで、米国の支援と督励があったので可能だった」と付け加えた。

2024/08/01 09:29
https://japanese.joins.com/JArticle/321872

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