「ソニー、ソニー」孫興慜コールでパリの熱気を覆ったロンドンの歓声

投稿者: | 2024年8月12日

10日(日本時間)、英ロンドン北部地域は白く染まった。新シーズンはトッテナムが64年ぶりにイングランド1部リーグで優勝できるという期待感のためか。この日、ロンドン中心部のキングスクロス駅に降りると、トッテナムの象徴である白のユニホームを着たファンが歩いて移動していた。

19日に開幕するプレミアリーグ2024-25シーズンを控え、トッテナムはこの日、ロンドンのホーム競技場トッテナムホットスパースタジアムにバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を呼んで最後のプレシーズンマッチを行った。試合は午後6時開始だったが、すでに午後1、2時ごろから北ロンドンは興奮のるつぼだった。事故を懸念した警察がロンドン北部の地下鉄駅セブンシスターズ駅から競技場付近のホワイトハートレーン駅まで2、3キロ区間を閉鎖すると、数千人のトッテナムファンは40分間ほど歩いた。あたかも大規模なデモが行われているように見え、応援の声とラッパの音が響いた。誰かがトッテナムの主将「孫興慜(ソン・フンミン)」の名前を叫ぶと、あちこちで「ソン!ソン!ソン!」と叫びながら応援歌を歌った。

 しかしこの日の試合では金玟哉(キム・ミンジェ)が所属するミュンヘンが孫興慜が所属するトッテナムに3-2で逆転勝ちした。この日の試合は1週間ぶりのリターンマッチだった。ミュンヘンとトッテナムは3日、ソウルW杯競技場で親善試合を行ったが、当時もミュンヘンがトッテナムに2-1で勝利した。10日のロンドンでの試合では孫興慜は第2線の中央で出場し、ミュンヘンのDF金玟哉はダヨ・ウパメカノとCBを組んで先発出場した。場内のアナウンサーがトッテナムのラインナップのうち「キャプテン」孫興慜の名前を最後に紹介すると、韓国代表のAマッチ試合現場をほうふつさせるほど熱い声援が響いた。

後半35分に孫興慜はウィル・ランクシャーと交代して退き、ミュンヘンの金玟哉は後半43分にひざを押さえて交代した。トッテナムでコンビを組んだ孫興慜とハリー・ケインの対決は実現しなかった。後半35分ベンチに交代する孫興慜とグラウンドに入ったばかりのケインは抱き合ってあいさつを交わした。

孫興慜とケインはかつてトッテナムで最高のコンビとして活躍した。ケインが2023-24シーズンを控えてミュンヘンに移籍したことで両選手は別れた。試合後も孫興慜とケインはロッカールームの廊下で会ってあいさつした。

孫興慜は「またケインに会えてうれしかった。新シーズンには良い活躍をして優勝してほしい」と話した。ケインはソーシャルメディアで「私にとって常に特別だったところに戻れてよかった。熱烈な歓迎に感謝している」とし、トッテナムファンにあいさつした。

孫興慜はパリオリンピック(五輪)で太極マークを付けて奮闘した大韓民国の選手団に応援と感謝のメッセージを伝えた。孫興慜はこの日の試合後、「大韓民国の選手団の活躍を聞いたか」という記者の質問に対し、「私が五輪に出場された方々に話せる立場なのかはよく分からない」としながらも「みなさんの汗一滴一滴が大韓民国に大きな力を与えたと伝えたい。みんな大変な選手たち」と話した。続いて「選手のみなさんが汗を流す姿を英国と韓国でテレビ中継で見た。アーチェリーをはじめ、卓球、バドミントン、柔道などすべて素晴らしい活躍をした」とし「全身にテーピングをして(国のために)走る姿を見て本当に誇らしく感じ、胸が熱くなった」と明らかにした。

2024/08/12 13:26
https://japanese.joins.com/JArticle/322313

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