日本のマスメディアは15日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が光復節演説で対日関係や歴史問題について言及しなかったとし、これは異例のことだと評価した。
日本経済新聞はこの日、尹大統領の光復節記念演説と関連して「過去の光復節で毎回出てくる対日関係や歴史問題について直接言及しなかった」と報道した。尹大統領は、昨年の演説では日本に対して「価値を共有し共同利益を追求するパートナー」と日本を精一杯褒め称えた経緯がある。
大統領室の高位関係者は、日本経済新聞に対し祝辞から対日関係が抜けたことについて「韓日関係に対する自信を表わしたもの」とし「未来世代は日本を旅行し日本の青年たちと交流し善意の競争をしている」と話した。さらに「過去に植民地支配を受けたと思いながら日本に接する(韓国の)青年はもういない」と強調した。この発言は、日本軍「慰安婦」や強制動員の被害者、日本の歴史教科書歪曲など韓日の間にまだ解決されていない植民地時代の問題を巡って抵抗したり悩む青年がいるにもかかわらず、これを完全に無視したものだ。
毎日新聞は「(歴代の韓国)大統領の光復節演説では過去の問題などをめぐる対日批判を盛り込んだ例が多かった。しかし対日関係を重視する尹大統領は、昨年に続き今年も日本に対する批判はなかった」と伝えた。さらに「光復節演説で日本に対する考えに言及しなかったのは異例のこと」と付け加えた。
2024/08/15 16:49
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/50855.html