レーシング大会で会う現代車・トヨタ会長…「水素自動車」で提携か

投稿者: | 2024年10月9日

鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長(54)と豊田章男トヨタ自動車会長(68)が今月末に韓国で会う。グローバル販売1位(トヨタ)と3位(現代車グループ)の両社のトップが公開的に会うのは初めてだ。

現代車グループによると、両会長は今月27日に京畿道竜仁(キョンギド・ヨンイン)「エバーランドスピードウェイ」で開催される「現代N x トヨタGAZOOレーシングフェスティバル」を訪問する。国際モータースポーツ大会WRC(World Rally Championship)に参加している両社の高性能モデルとレーシングカーを公開する行事だ。特に豊田会長は「モリゾウ」というニックネームで各種レーシング大会に出場するほどモータースポーツに大きな関心を向けている経営者だ。

 豊田会長の訪韓の名分はレーシング行事だが、両会長はイベントの前後にソウルで両社間の未来事業協力について話し合うという。鄭会長と豊田会長は今年も韓国と日本を交互に行き来して非公開で会うなど、グローバルモビリティー市場の懸案に対する見解を共有しながら未来の協力の可能性を模索してきた。

自動車業界は今回の会談をきっかけに両社の水素事業協力が進展するかに注目している。現代車グループとトヨタは世界水素産業の最高経営責任者(CEO)協議体である水素委員会(Hydrogen Council)の創立(2017年)会員会社だ。この機構の活動に通して鄭会長と豊田会長は直接・間接的に意見を交わしてきたという。水素に関する共同目標があるだけに、今回のソウル会談以降、本格的な事業協力が始まる可能性があるという見方が業界で出ている。

現代車グループは2030年までに水素燃料電池開発などに11兆ウォン(約1兆2000億円)を投資することにし、現在試験稼働中という米ジョージア州の新工場「メタプラント」関連物流業務に水素燃料電池トラックを利用するなど実行段階に入った。

トヨタも先月、ドイツBMWグループと水素電気自動車開発で提携し、関連事業の育成に対する意志を表した状態だ。トヨタとBMWの提携案には核心部品供給協業、水素充填インフラ共同構築などの内容が盛り込まれた。

豊田会長は訪韓期間中、トヨタ韓国法人と販売会社の関係者とも会う。このほかハイブリッドカー、電気自動車、自動運転技術、都市航空交通(UAM)など未来事業に関する協力案も論議される可能性がある。ただ、現代車グループは公式にレーシングフェスティバル行事場所訪問のほかに確定した日程はないという立場だ。

両社はエバーランド行事場所に展示空間を設置し、訪問者に「競走車タクシー試乗体験」などのプログラムを提供する。現代車の展示場には1974年式ポニークーペデザインに水素燃料電池を搭載した未来高性能車両「N Vision 74」が登場する。トヨタは液体水素を燃料として使用する「GRカローラ」と漫画『頭文字D』に「AE86」という名で登場した水素コンセプトカー(試作品) 「AE86 H2」を展示する。

イ・ヨンホ現代車グローバル事業管理本部長は「競争と友情が共存するモータースポーツ文化を大衆に広く知らせる場になるだろう」と述べた。韓国トヨタの今山学社長は「モータースポーツの底辺拡大のために持続的に努力していきたい」と話した。

2024/10/09 15:35
https://japanese.joins.com/JArticle/324725

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