北朝鮮が保有核弾頭数を倍以上に増やす可能性があるという分析があった。
16日(現地時間)の英日刊インディペンデントによると、シンクタンクの英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)は最近、北朝鮮の核分裂物質と核戦争力構造に関する報告書で、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の核濃縮施設公開訪問情報と北朝鮮国営メディアの報道、衛星写真などを評価し、北朝鮮が短距離および中距離核弾頭80ー200個を追加で生産できるほど十分な核分裂物質を保有したと推定した。
RUSIは北朝鮮がこうした規模の核弾頭の追加生産を目標にする可能性があると判断した。これは韓国国防研究院が昨年1月に公開した報告書で、北朝鮮がすでに保有中と推定した核弾頭80-90個の倍を超える。
スウェーデンのシンクタンク、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は6月に発表した2024年度年鑑(SIPRI Yearbook)で、北朝鮮の核弾頭数を1月基準で50個と推算した。
またRUSIは北朝鮮が少なくとも25-35個の戦略熱核弾頭開発を目標にする可能性があると明らかにした。そして「2023年末の核分裂物質在庫を勘案すると、北朝鮮はすでに約21-23個の複合(プルトニウムおよび高濃縮ウラン)熱核弾頭を開発することが可能」と説明した。
核分裂物質は核兵器の必須成分で、破壊的な連鎖反応を起こすには一般的に数キロが必要だ。1945年に広島に投下された原子爆弾の場合、約1キロのウランで核分裂を起こした。
RUSIはこうした武器が北朝鮮核プログラムの2つの目標を達成するのに十分だと評価した。韓国と日本の通常兵器使用に対する抑止力を提供し、米本土に対する威嚇が可能ということだ。
RUSIは北朝鮮がこれにとどまらず他の核保有国のように核プログラムを強化し、防御需要に必要なレベルより多くの武器級核物質を生産していく可能性が高いと予想した。
2024/10/17 15:31
https://japanese.joins.com/JArticle/325082