日本の石破茂首相が太平洋戦争のA級戦犯14人が合祀(ごうし)されている靖国神社に17日、首相就任後、初めて供物を奉納した。NHKや共同通信など日本の各メディアによると、石破首相は同日始まった秋季例大祭「内閣総理大臣 石破茂」と記した木札を添えて「真榊(まさかき)」と呼ばれる木を供物として奉納したという。石破首相は靖国神社に参拝はしないものとみられる。
石破首相は首相就任前に靖国神社を参拝しておらず、真榊を奉納したこともない。NHKは「今回は岸田文雄前首相や菅義偉元首相ら、これまでの(石破首相と同じ自民党所属の)首相らの対応を踏襲した」という関係者の話を伝えた。岸田前首相は在任していた3年間、春と秋の例大祭と終戦記念日に靖国神社に真榊を奉納したが、参拝はしなかった。現職首相が靖国神社を参拝したのは、2013年12月の安倍晋三首相=当時=が最後だ。安倍路線を踏襲すると明らかにしてきた自民党の高市早苗元経済安保担当相は同日、靖国神社を自ら訪れて参拝した。
韓国外交部(省に相当)は同日、「靖国神社は日本の過去の侵略戦争を美化し、戦争犯罪者を合祀している場所だ」「日本の責任ある指導級の人々が再び供物を奉納したり、参拝を繰り返したりしたことに対し、深い失望と遺憾の意を表する」と述べた。靖国神社には明治維新以降に日本で起きた内戦や、帝国主義の日本が起こした数多くの戦争で亡くなった約246万6000柱がまつられている。その90%近い約213万3000柱が太平洋戦争と関連がある。第二次世界大戦敗戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)によって処刑された東條英機元首相ら太平洋戦争のA級戦犯14人も合祀されている。
成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長
2024/10/18 09:20
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