結婚せずに父親になった俳優チョン・ウソン…「婚姻・出産は別もの」婚外子1万人時代

投稿者: | 2024年11月25日

俳優チョン・ウソン(51)が父親になった。子どもの母親はモデルのムン・ガビ(35)であることが確認されたが、2人が結婚していないことが伝えられて世間の関心の中心に立った。結婚が出産の前提になるかどうかに対するクエスチョンマークを社会に投じた格好だ。
 思いがけないニュースに大衆は驚いたが、彼らのように夫婦ではないが子どもを産む事例はますます増えている。ある法曹界関係者は「男女が芸能人なので騒がれているだけで、婚外子事件は常に存在した」と話した。

婚姻外出生数は昨年史上初めて1万人を突破して歴代最大を記録した。8月に統計庁が発表した「2023年出生統計」によると、昨年の婚姻外出生数は1万900人だ。これは1981年に関連の統計を取り始めて以来の歴代最大値で、全体出生児23万人の4.7%水準だ。全体出生児20人に1人が婚外子ということだ。

婚姻外出生数は2021年7700人、2022年9800人、2023年1万900人などここ3年間で増加を示している。

これまで社会通念上、結婚と出産は一つながりだった。このような認識を反映するように、婚姻外出生者の比率は81年統計集計以来、ずっと0~2%台序盤に留まっていた。だが2018年2.2%に高まり、2020年2.5%、2021年2.9%、2022年3.9%に続き昨年4%台を超えた。

チョン・ウソンがムン・ガビの最近産んだ息子の実父であることが24日に明らかになり、オンラインは大きく盛り上がった。中でも「新しい家族の誕生」「韓国社会で家族概念が変わる本格的なシグナル」としながら非婚出産に意味を置く人々も少なくなかった。日本国籍のタレント、さゆり(本名・藤田小百合)が精子の寄贈を受けて2021年に出産したと知らせて「自発的未婚母」の道を選択した時と同じような反応だ。俳優キム・ヨンゴンや世界的なサッカースターのクリスティアーノ・ロナウドも婚外子がいる。

チョン・ウソンとムン・ガビの出産内容を初めて報じた芸能メディア「Dispatch(ディスパッチ)」によると、2人は正式に交際した関係ではなく、結婚する計画もないことが伝えられた。

2人のように「結婚は義務」という認識が若年層で薄くなる世相は最近の統計でも確認される。17日、統計庁「2024年社会調査」によると、今年20~29歳の中で42.8%が「結婚をしなくても子女を持つことができる」と答えた。2014年30.3%が肯定的な回答をしたことと比べると、10年間で12.5%ポイント増加した。

反面、20代の中で結婚を「必ずしなければならない」または「したほうがいい」と回答した比率は2014年51.2%から2024年39.7%に減少した。青年層で「結婚すべき」という認識が薄くなったが、非婚出産に対してはより開放的になったとものとみられる。

◇「チョン・ウソンが認知すればムン・ガビは相続第1順位」

法曹界では「婚外子問題は時代を問わず以前からあったよくあるケース(事件)」という反応だ。ではこの子女の法的地位や権利はどうなるだろうか。

韓国における婚外子の法的地位

民法第859条(認知の効力発生)

(1)認知は戸籍法の定めるところにより、申告することにより効力が生じる。

(2)認知は遺言でもこれができる。この場合には遺言執行者がこれを申告しなければならない。

第863条(認知請求の訴)者と直系卑属またはその法定代理人は父または母を相手取って認知請求の訴を提起することができる。

離婚・刑事専門担当の法務法人ハンギョンのキム・シネ弁護士は25日、中央日報の電話取材に対して「核心は父親の認知」と説明した。婚外子が父親と法律的に父子関係にあるという認定を受けるためには認知が必須だということだ。認知というのは、婚姻外出生者を父親または母親が自身の子女であることを認めることを意味する。

キム弁護士は「父親が認知を別途しなくてはならず、父親が認知しなければ認知請求訴訟を起こすことができる。これを通じて実子関係の確認を受けることになる」としながら「(認知時には)婚外子もチョン・ウソンの相続人として、婚姻中出生者と同じ権利を認められることになる」と話した。認知された婚外子は被相続人の直系卑属で相続第1順位に該当する。

もし子どもが父親の姓に従いたい場合、これは認知後に可能だ。認知後、家族関係証明書を発行した場合、この子どもは子女として表示される。キム弁護士は「チョン・ウソンさんが生物学的父であることを認めていることから、子どもに対して認知するものとみられる」とし「面接などは2人が協議する問題」と話した。

24日、チョン・ウソンの所属事務所Artistカンパニーは「(2人が)子どもの養育方法について最善の方向で議論中」としながら「(チョン・ウソンは)子供に対して最後まで責任を全うする」と明らかにした。ただし「子どもの出産時点や、ムン・ガビさんとチョン・ウソンさんの交際、結婚計画などプライバシーに関連した内容は確認することはできない」と線を引いた。

しばらく芸能界活動をしていなかったムン・ガビは22日、自身のインスタグラムを通じて「あまりにも突然訪ねてきた便りに何の準備もできていなかった私は、妊娠の喜びや祝福を思う存分享受するというよりも、家族の祝福の中で静かに妊娠期間の大部分を送った」とし、妊娠・出産の事実を電撃公開した。このコメントで結婚や子どもの父親には言及していないが、前日Dispatchの報道でチョン・ウソンが男児の父親であることが知られることになった。

チョン・ウソンは29日、ソウル汝矣島(ヨイド)KBS(韓国放送公社)ホールで開かれる第45回青龍映画賞授賞式に出席する予定だ。チョン・ウソンが授賞の舞台に立つ場合、感想を明らかにする過程でムン・ガビの間でできた息子に対する立場を表明するのかどうか注目が集まる。

2024/11/25 14:43
https://japanese.joins.com/JArticle/326618

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)