大谷に続いて佐々木まで…「悪の帝国」になったドジャース

投稿者: | 2025年1月20日

昨年のメジャーリーグ(MLB)ワールドシリーズ優勝チームのLAドジャースは新たな「悪の帝国(evil empire)」なのか。昨年、大谷翔平、山本由伸を迎え入れたドジャースがまた別の日本人「怪物投手」佐々木朗希(24)を獲得した。佐々木は今回のMLBストーブリーグの「クラウン・ジュエル」(crown jewel、最も魅力的な資産)」だった。

米日プロ野球協定に基づき佐々木のような25歳以下の選手は自由契約選手(FA)でなく「国際アマチュア選手」に分類される。球団別の国際獲得選手限度額(515万-756万ドル)内でマイナーリーグ契約だけが可能だ。年俸も最大76万ドル(約1億2000万円)に制限される。10年・7億ドルの大谷や9年3億2500万ドルの山本よりも魅力的な対象だ。それだけに争奪戦も激しくなったが、結局ドジャースがつかんだ。

 佐々木は18日(日本時間)、SNSでドジャースとの契約を発表した。ESPNが伝えた佐々木の契約金は650万ドル。MLB事務局は「ドジャースの先発ローテーションに投手があふれる」と表現した。ドジャース専門ドジャーネーションは「リーグ最強先発陣が完成した。MLB史上最も偉大な先発ローテーションが誕生するかもしれない」と伝えた。

ドジャースは昨年ワールドシリーズのトロフィーをつかんだが、「選手収集」をやめなかった。2000年代初期に資金力と人気を前に出しながら「悪の帝国」として君臨したニューヨーク・ヤンキースと似ている。昨年12月、左腕エースのブレイク・スネルに1億8200万ドル(5年)を投資した。スネルは2023年末にFA市場に出て大谷や山本の影に隠れていたが、ドジャースは待っていたかのように手を差し出した。当面の財政負担を減らしながらスタープレーヤーを集める給与後払い戦略を活用した。大谷(98%後払い)、ムーキー・ベッツ(31%),フレディ・フリーマン(35%)のようにスネルも給与の36%を契約期間後に受ける。

スネルと佐々木までが合流したドジャースの先発陣は量的・質的にライバルがいないとみられる。佐々木は球速165キロをマークし、日本プロ野球歴代最高タイ記録を持つ。2022年4月には歴代最年少(20歳5カ月)パーフェクトゲームを達成し、1試合19奪三振という驚異的な記録も残した。規定上マイナーリーグで契約したが、すぐにメジャー先発陣に加わっても遜色はない。実際、MLBネットワークは今季のドジャース5人先発ローテーションをスネル-大谷-山本-タイラー・グラスノー-佐々木の順に予想した。このほかクレイトン・カーショー、トニー・ゴンソリン、ボビー・ミラー、ダスティン・メイもある。「来季ドジャースは少なくとも6先発体制でシーズンを送る」(ESPN)という見方も出ている。

野手陣も整っている。昨年の優勝メンバーに堅守の新しい選手も加わった。最近ドジャースに入団した二塁手の金慧成(キム・ヘソン)は、一塁手フレディ・フリーマン、遊撃手ベッツ、三塁手マックス・マンシーと共に内野主力予想メンバーに名前が挙がった。捕手ウィル・スミス、左翼手マイケル・コンフォート、中堅手トミー・ヒョンス・エドマン、右翼手テオスカー・ヘルナンデスという予想ラインナップだ。指名打者はもちろん大谷だ。

これだけではない。今季が終われば日本プロ野球の現役最高ホームラン打者、村上宗隆(ヤクルト スワローズ)がMLBに進出する見通しだ。米メディアは「大谷、山本、佐々木をドジャースに奪われたヤンキースは村上の獲得にオールインするだろう」で予想している。しかしドジャースはもう日本の選手にとって「夢の球団」だ。偶像の大谷がいて、日本最高の選手らが順に加わった。村上は最近、SNSにドジャースの帽子をかぶって食事をする映像を載せた。

2025/01/20 10:05
https://japanese.joins.com/JArticle/328826

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