「カンフーキック退場」で中国がまた敗戦…14億人の念願「W杯出場」は水の泡か

投稿者: | 2025年3月21日

サッカー中国代表が2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選でまた敗れ、C組最下位にとどまった。
 中国は21日(日本時間)、サウジアラビアのリヤドで行われた3次予選C組第7戦でサウジアラビアに0-1で敗れた。

前半にサウジがゴールネットを揺らしたが、ハンドの反則で取り消しになった。前半44分にはイングランド出身の帰化選手ティアス・ブラウニングが負傷で抜けた。

前半の追加時間には中国のFWリン・リャンミンがボールを競り合う過程で足を高く上げ、ヘディングをしようとしたサウジ代表のハサン・カデシュの顔に当たった。カンフーキックを連想させる「飛び蹴り」を見た主審は直ちにレッドカードを取り出した。カデシュは担架で運ばれた。

1人が退場して10人となった中国は後半5分、サレム・アル・ドサリに決勝ゴールを許した。中国GKが蹴ったボールをサウジの選手がゴール前に出し、走り込んできたアル・ドサリが右足で決めた。

サウジがシュート19本(有効シュート7本)であるのに対し、中国は有効シュートが1本もなかった。ブラジル・イタリアの二重国籍で、この試合を控えて中国に帰化したセルジーニョはこの日、デビューできなかった。

中国は2勝5敗(勝ち点6)に終わり、組最下位から抜け出せなかった。勝ち点が同じだったインドネシアとバーレーンも敗れたが、得失点が-11の中国が依然として最下位だ。

サウジは2勝2敗3分け(勝ち点9)で3位に浮上した。同組の日本は6勝1分け(勝ち点19)で組2位以上を確保し、世界で真っ先に本大会進出を決めた。2位のオーストラリアはインドネシアに5-1で大勝し、勝ち点を10に伸ばした。

25日にオーストラリアとホームで第8戦を行う中国は、6月に開催されるインドネシアとの第9戦、バーレーンとの第10戦でプレーオフに進出できる組3、4位を狙う。14億人の中国人の念願である「W杯本大会進出」がまた水の泡となる危機を迎えている。

2024パリオリンピック(五輪)で金メダル40個を獲得した中国だが、サッカーでは成績を出せていない。2011年に習近平国家主席が「サッカー崛起」を叫ぶと、中国大企業が母体のプロサッカーチームは巨額の年俸を出して外国のスター選手を迎え入れた。しかし経済沈滞で大企業が崩れ、サッカー界の賄賂など不正が浮上した。体系的な選手育成のために設立されたサッカー学校は高い学費のため富裕層の子どもの「貴族学校」に変質した。ビッグリーグに行く実力はないのに自国リーグで高額年俸を受ける選手たちも非難は向かっている。

崛起どころか良くなる兆しも見えず、習近平主席までがあきらめる雰囲気だ。2023年に中国がサッカー代表試合でタイに勝利したことを祝うタイの首相に対し、習主席は「運が良かっただけだ。彼ら(中国代表チーム)のレベルは確信できない。起伏がある」と答えた。

2025/03/21 11:04
https://japanese.joins.com/JArticle/331518

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