韓国の国債が世界国債インデックス(WGBI)に編入される時期が今年11月から来年3月に延期された。韓国債券の価値を高めて外国人資金も追加で引き込む機会が来年に延期された。
企画財政部によると、英フィナンシャル・タイムズ・ストック・エクスチェンジ(FTSE)ラッセルは8日(現地時間)、 「韓国のWGBI編入開始時点を(当初発表した今年11月でなく)来年4月に調整する」と発表した。
WGBIは26カ国の国債を包括する世界最大規模の債券指数。追従資金規模は約2兆5000億ドル(約368兆円)にのぼる。政府はWGBIに韓国国債が新しく編入されれば約560億ドルの海外資金が入ると期待していた。当初FTSEラッセルは今年11月から韓国国債をWGBIに編入し始め、来年11月までに作業を完了する計画だった。ところが日本など主要国の投資家が準備時間がさらに必要だという意見を出し、編入時点を来年4月に延期すると、FTSEラッセルは明らかにした。
編入作業の終了時点(来年11月)は変わらない。編入時期を遅らせたのは異例だ。非常戒厳・弾劾など政治的な不確実性が影響を及ぼしたという分析も出ている。
大規模な国債発行を計画している政府には悪材料となる。KB証券のイム・ジェギュン研究員は「今年の国債発行規模は197兆6000億ウォン(約20兆円)と過去最大であり、補正予算の財源の大部分も赤字国債で調達しなければいけない状況」とし「WGBI編入の延期で国債供給の負担が強まった」と説明した。外国人投資家がWGBIに新しく編入された韓国国債を購入する過程でドルが流入する「為替レート防御」効果も早期には期待できなくなった。
2025/04/10 09:41
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