左腕に強く、打てば長打…李政厚が存在感

投稿者: | 2025年4月24日

「風の孫」李政厚(イ・ジョンフ、27、サンフランシスコ・ジャイアンツ)が今季序盤、メジャーリーグ(MLB)で存在感を表している。リーグ公式メディアのMLBドットコムは連日、李政厚に対する分析を出している。

MLBドットコムは22日、「今季サンフランシスコで最も信頼できる野手は李政厚とウィルマー・フローレス(34)」とし「1割台の打率(1割9分4厘)で不振の中心打者ウィリー・アダメス(30)の打撃の空白を両選手が効果的に埋めている」と評価した。

 李政厚はナショナルリーグ(NL)で打撃(3割1分5厘)13位、長打率(0.573)7位、OPS(出塁率+長打率、0.947)10位、安打(28本)9位、得点(20点)7位、二塁打(10本)1位、三塁打(2本)2位など攻撃の複数の部門で上位に入っている。

MLBドットコムは23日、「今季3割台の打率を記録する興味深い打者6人」を挙げ、ここに李政厚を含めた。李政厚のほかアーロン・ジャッジ、ポール・ゴールドシュミット(以上ヤンキース)、トレバー・ストーリー(レッドソックス)らが名を連ねた。MLBは最近「投高打低」現象が目立つ。昨季は7人だけが打率3割に達した。すなわち李政厚がそのレベルの選手ということだ。

「打者李政厚」の長所は大きく2つある。まず期待を上回る長打力を備えている。現地メディアは「外野が広く打者に有利なサンフランシスコのホーム球場の影響もある」としながらも「相手の守備位置まで勘案して打球を打ち分ける卓越した能力が本当の秘訣」と伝えている。

もう一つの長所は左腕投手に強い点だ。李政厚の左腕投手相手の打率(4割0分6厘、32打数13安打)はシーズン打率3割1分5厘を大きく上回る。「左打者は左腕投手に弱い」という通念を破る結果だ。これは李政厚が好きな日本の「レジェンド」イチローと似ている。イチローのメジャー通算打率は3割1分1厘だが、右腕投手相手の打率(3割0分4厘)より左腕投手相手の打率(3割2分9厘)の方が高い。

サンフランシスコのメルビン監督は23日、ミルウォーキー戦の先発ラインナップに李政厚を除いた残り8人を右打者で埋めた。この日、ミルウォーキーの先発は左腕投手ホセ・キンタナだった。李政厚は4打数無安打に終わり、チームも3-11で敗れたが、メルビン監督が李政厚をどれほど信頼しているかが分かる。

李政厚のこうした長所はチーム貢献度関連指標のWAR(代替選手比勝利寄与)を高める要因でもある。ファングラフドットコム指標(fWAR)は1.4、ベースボールレファレンスドットコム指標(bWAR)は1.5だが、ともメジャー全体で5位だ。すなわち、李政厚が今季のサンフランシスコに平均的な選手が出る場合より1.4-1.5ゲームほど多く勝利できたということだ。

2025/04/24 09:47
https://japanese.joins.com/JArticle/332950

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