北朝鮮と「血盟レッドライン」超え韓国も招待したロシア…韓国政府、戦勝記念日ボイコット苦慮(2)

投稿者: | 2025年5月8日

先月末に朝ロは両国間の「包括的な戦略的パートナー関係に関する条約」に従ったという論理を掲げて派兵を正式に認めるに至った。違法な軍事協力を合法的であるかのように装い両国関係が事実上の「血盟」と雰囲気を盛り上げた。米国が主導する終戦交渉が遅々として進まない中で北朝鮮軍追加派兵の可能性も排除することはできない。

こうした状況で韓国がロシアの戦争遂行能力を誇示する舞台に駐ロシア韓国大使らハイレベルの政府高官を送る場合、それ自体がロシアと国際社会に誤ったシグナルを与えることになりかねないと指摘される。首脳外交が事実上ストップした大統領代行体制の下で韓国は戦勝記念日行事出席問題をめぐりロシアの行動変化誘導など外交的なやりとりを試みる余力すらない状況だ。

 韓国外交部は米国をはじめ、英国や日本など友好国の選択を調べて軍事パレード出席の可否を決める予定だ。欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表は欧州の指導者に戦勝記念日不参加を促した。ロシア大統領府によるとトレイシー駐ロシア米国大使が出席するかはまだ決まっていない。第2次トランプ政権は前政権とは違いロシアに対する批判を自制し比較的融和的な態度を見せている。

◇北朝鮮、予想外に微温的態度

一方、ロシア大統領府は今回の軍事パレードに北朝鮮からは「大使クラスが参加する」と明らかにした。韓国国家情報院は先月30日に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が軍事パレードに出席する代わりにナンバー2である崔竜海(チェ・ヨンヘ)最高人民会議常任委員長を派遣する可能性があると国会に報告した。ただ北朝鮮はまだ公式にロシアの戦勝記念日と関連して何も言及していない。

北朝鮮が別途のハイレベル代表団を送らず、現地にいる申紅哲(シン・ホンチョル)駐ロシア大使の出席で代替するならば、これはロシアが最近最も力を入れた行事をおろそかにするかのようにみえる。昨年11月にロシアのベロウソフ国防相が北朝鮮を訪問して金委員長と直接会い北朝鮮軍を軍事パレードに招待したが、ロシア大統領府は軍事パレード参加国リストに北朝鮮は含まれていないと明らかにした。

このため朝ロが最近派兵への「見返り」を協議する過程で不協和音がふくらんだのではないかという見方も提起される。ただロシア大統領府の発表を額面そのまま受け止めるのは無理があり、北朝鮮のハイレベル高官や北朝鮮軍のサプライズ登場の可能性など行事当日まで状況を注視すべきという雰囲気が韓国政府内ではみられる。

一方、北朝鮮当局が戦死した北朝鮮兵の遺族に平壌(ピョンヤン)居住権を付与する案を推進していると英テレグラフが報道した。

2025/05/08 10:35
https://japanese.joins.com/JArticle/333517

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