暮らしの質を評価する「人間開発指数」、韓国は世界20位…日本23位

投稿者: | 2025年5月14日

 世界各国の人々の暮らしの質を評価したランキングで、韓国が20位になった。これは前年度より1ランクのダウンだ。1位はアイスランドだった。

 国連傘下の国連開発計画(UNDP)が6日に発表した「2025人間開発報告書」によると、韓国の人間開発指数(HDI)は2023年基準で0.937と集計され、調査対象193カ国・地域の中で20位だとのことだ。19位だった前年度(0.928)より数値的には改善されたものの、順位は1ランク下がった。

 HDIは各国・地域の期待寿命、期待教育年数、平均教育年数、1人当りの国民総所得(GNI)という客観的な4つの指標を基に順位が決められる。今回の報告書で韓国の期待寿命は84.33年、期待教育年数は16.62年、平均教育年数は12.72年となっている。1人当たりのGNIは購買力評価(PPP)基準で4万9726ドル(約715万円)だった。

 韓国のHDIは1990年までは0.738にとどまっていたが、それ以降は着実に伸びている。2010年と2012年には12位になるなど、近年はずっと最上位グループに入っている。

 HDIランキング1位は0.972のアイスランドだった。期待寿命は韓国より1.64年短いものの、期待教育年数で2.23年、平均教育年数で1.19年長かった。また、1人当たりのGNIは6万9117ドルに達していた。以下、ノルウェー(0.970)、スイス(0.970)、デンマーク(0.962)、ドイツ(0.959)、スウェーデン(0.959)、オーストラリア(0.958)、香港(0.955)、オランダ(0.955)、ベルギー(0.951)の順だった。

 新型コロナ流行期間中に暮らしの質が大きく後退し、昨年は韓国より3ランク下の順位だった米国は、今年の評価で17位(0.938)になった。ただし、期待寿命は79.30年で、先進国の中では依然として短い方だ。期待教育年数は15.92年、平均教育年数は13.91年と、韓国とほぼ同じだが、1人当たりGNIは7万3650ドルと大幅に上回っている。日本のHDIは0.925で、前年度より1ランクアップの23位だった。中国は0.797で3ランクダウンの78位だった。

 最も低い193位の国は内戦が続く南スーダン(0.388)だった。この他、ソマリア(0.404)、中央アフリカ共和国(0.414)、チャド(0.416)なども昨年に続いて最下位圏にとどまっている。北朝鮮については必要な情報が確認できないため順位が付けられていない。

 世界全体を評価した場合のHDIは0.756で、前年度の0.752とほぼ同じ水準だった。UNDPは「新型コロナに見舞われた2020年と2021年を除けば、暮らしの質の改善速度は1990年以降の35年間で最低水準を記録した。豊かな先進国と貧しい国の間の不平等などが深刻化した」と評している。

ムン・ジヨン記者

2025/05/14 08:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/05/10/2025051080012.html

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