忠清北道清州市の雲湖高校は先月、サッカー部の解散を宣言した。同校サッカー部は、国家代表MFのウォン・ドゥジェなどプロ選手を多数輩出した52年の伝統を誇る地域の名門チームだ。プロ・サッカー・チームの忠北清州FCのユースチームでもある。ところが、寮における選手たちの団体生活はその管理が困難を極めた上、教育および経営面でも容易でなく、学校側が解散に踏み切ったのだ。サッカー部の生徒と保護者たちは「突然解散を言い渡されて、どこに行けというのか」と反発する。これに対して学校側は、ひとまず今後1年間はサッカー部を引き続き運営するとの方針を打ち出したものの、それ以降は困難との立場を示している。
全国の小中高校の部活が減っている。6月30日、教育部(日本の省庁に相当)によると、部活を運営する学校は2010年の6061校から昨年は3800校と、14年で2000校以上が廃部を余儀なくされた。学校の部活が3校に1校の割合で解散したのは、人口減少で部活の生徒募集が難航したほか、部活を取り巻くさまざまなうわさや疑惑が持ち上がったことで、運営も容易でなくなってきているためだ。学校の内外では、エリート選手を育成するために底辺が崩壊するという懸念の声が高まりを見せている。
光復(日本の植民地支配からの解放)直後の1946年に創立したソウル市中東高校のアイスホッケー部も解散手続を踏んでいる。もともと毎年新入生のうち6-7人をアイスホッケーの特待生として入学させていたが、今年は誰も取らなかった。今年2、3年生に上がった特待生が卒業すれば、アイスホッケー部は解散となる。中東高校がアイスホッケー部を解散することにしたのは、部活に関するさまざまな疑惑が持ち上げられたためだ。一昨年、父兄たちが資金を集めて監督に手渡したとの疑いが掛けられたことで、教育庁が調査を敢行。事実であることが判明したのだ。中東高校の関係者は「学校の名誉が失墜し、むしろアイスホッケー部をなくした方がいいと判断した」という。中東高校のアイスホッケー部が最終的に解散すれば、韓国国内の高校アイスホッケー部は4校(京畿高、景福宮高、京城高、光城高)だけが残ることになる。全国大会で優勝したことのある京畿道華城市の松山高校のバレーボール部も、部活を巡る各種不正のため、今年2月に解散した。バレーボール部の関係者が不法な賛助金を募ったほか、保護者から贈り物を受け取り、食事の接待も受けたという疑惑が持ち上がったため、学校側がこれ以上の運営は困難と判断したという。
2025/07/19 07:00
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