28センチの小さな体でアフリカから3万キロ飛び韓国まで…すごいぞホトトギス

投稿者: | 2025年7月30日

 韓国で繁殖し、アフリカで越冬する夏の渡り鳥、ホトトギスの2万7340キロに及ぶ移動経路が世界で初めて確認された。

 環境部所属の国立生物資源館の24日の発表によると、同館は昨年韓国で繁殖した2羽のホトトギスに位置追跡発信機を取り付け、越冬地のアフリカのモザンビークまでの経路と翌年の韓国に戻ってくるまでの経路を確認した。

 ホトトギスは韓国、中国、日本などの東アジアの一部地域で繁殖する種で、5月から韓国全土で見られる。体長は約28センチで、両翼を広げると約45センチに達する。体重は60グラムほど。他の種や他の個体の巣に卵を産んでヒナを育てさせる繁殖方法「托卵(たくらん)」をする種として知られる。

 国立生物資源館は渡り鳥の移動経路を明らかにするため、2010年から毎年「渡り鳥の移動生態研究」をおこなっているが、この研究によってホトトギスがユーラシア大陸を東西に横断し、アフリカで越冬して同じ場所に戻ってくることを今回初めて確認した。

 同館は経路を確認するために、昨年5月に済州島で2羽のホトトギスに位置追跡発信機を取り付けた。2羽は8~9月に済州島をたって西に移動し、中国、インド、スリランカを経て12月初めにアラビア海とインド洋を渡り、同年末にアフリカ大陸に到着した。

 1羽はモザンビークで冬を過ごした後、今年4月に東への移動を開始。前年の移動経路をたどって6月初めに済州島に到着した。繁殖地へと戻ってくる性質「帰巣性」も今回初めて確認されたわけだ。今春、東へと移動する際には、6日間で約4180キロを休まず移動し、アラビア海とインド洋を渡っていたことも分かった。これは、現在までに知られている山鳥の海上移動距離としては最も長い。

 国立生物資源館のユ・ホ館長は「今回の研究は、位置追跡発信機などの先端機器を用いてホトトギスの移動経路を世界で初めて確認したということに大きな意義がある」として、「今後は個体群の移動経路などの基礎資料の確保や管理のための国際協力などを強化していく計画」だと述べた。

2025/07/24 12:00
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/53853.html

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