自分が神だという妄想にとらわれ、親戚を凶器で殺害した40代の男性に懲役15年が言い渡された。
6日、法曹界によると、ソウル北部地裁刑事合議第11部(イ・ドンシク部長)は最近、殺人容疑で裁判にかけられた韓国系中国人A氏に懲役15年を言い渡し、治療監護と位置追跡電子装置の装着10年を命令した。
A氏は昨年12月、7親等の血族関係のBさんを凶器で殺害した疑いで裁判にかけられた。
心身障害(統合失調症)を患っていたA氏は、自分の面倒を見てくれていたBさんが自分を殺すという妄想にとらわれ、拳で顔を殴り倒した後、凶器を数十回振り回した。
A氏は犯行当日、母親に連絡し「私は神だ。 私の言うことをを信じてほしい。警察がやってきて家を包囲するだろう。Bさんが私を殺しそうだ」とか「私は神だ。なぜ私を信じないのか。今タクシーに乗って家に帰って来い」と言った。
A氏は警察にも電話して「死にそうだ。今夜を越すことができないようだ。助けてほしい」と通報した。
A氏は、これを落ち着かせようとしたBさんが自分を殺そうとし、警察官が自分を殺害するために家を包囲しているという妄想にとらわれて犯行を犯した。
A氏は2012年ごろにも日本で殺人未遂犯行を犯したが、心身障害が疑われるという理由で無罪判決を受けた前歴が明らかになった。
裁判所は「犯行道具の危険性、犯行手法などに照らして罪責が非常に重い」とし「被告人が犯行を認めて深く反省する点、心身微弱状態で犯行に至った点、遺族が善処を訴える点などを有利な情状として参酌した」と量刑の理由を明らかにした。
2025/08/06 13:03
https://japanese.joins.com/JArticle/337249