米海軍の最新鋭ミサイル駆逐艦であるズムウォルト級「USSマイケル・モンスーア(DDG-1001)」の損傷した外観が明らかになり、米軍艦艇の老朽化が予想以上に深刻だとの指摘が出ている。
5日(現地時間)、米国の国防系オンラインメディア「ナショナル・セキュリティ・ジャーナル」は、日本の国防専門インフルエンサーが横須賀で撮影しXに投稿したモンスーアの写真を引用し、「外壁タイルが剥がれ、ボロボロで、腐食によるとみられる穴が複数確認されている」と伝えた。ある穴からは油が噴き出したような跡が海面に向かって残っていた。これを見た日本のネットユーザーたちは「最先端兵器というより、古びた遺物のようだ」とコメントした。
米海軍の広報担当者は「日光・海水、そして通常の海上作戦による外観上の損傷にすぎず、性能には影響しない」と説明した。これに対し、海軍協会の鄭浩燮(チョン・ホソプ)会長は、「写真に映っている黒い液体は艦内の潤滑油系統からの廃油であり、ボロボロになった外壁はステルス塗料が塗られたタイルが剥がれたものとみられる」とし、「この程度なら運用には支障ないが、整備が大きく遅れている現在の米海軍艦艇の平均的な姿を示している」と評価した。
米国は艦艇の建造だけでなく、技術力の低下や熟練工の不足など基盤が崩れており、MRO(整備・修理・オーバーホール)分野でも相当な困難に直面している。米ウォール・ストリート・ジャーナルは4日、「海軍艦艇のMRO遅延はすでに少なからぬ混乱を引き起こし、軍の戦力維持に大きな支障を来している」と報じた。
最近の韓米関税交渉で合意された「MASGA(Make American Shipbuilding Great Again)」プロジェクトにより、韓国が米軍艦艇のMRO分野で能力を発揮する余地が広がるとみられる。米国の造船業界関係者は「米国が韓国との戦略的協力に大きな期待を寄せていることを最近強く感じる」と語った。
2025/08/07 06:50
https://japanese.joins.com/JArticle/337264