「幻想的な左足シュート」李康仁、スーパーカップの主演

投稿者: | 2025年8月15日

李康仁(イ・ガンイン、23)が欧州サッカーの新シーズン(2025-26)の扉を開く欧州サッカー連盟(UEFA)スーパーカップでゴールを決め、所属チームのパリ・サンジェルマン(PSG、フランス)に優勝トロフィーをもたらした。スーパーカップは直前シーズンのチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの優勝チームが対戦する大会。今年はチャンピオンズリーグ優勝のPSGとヨーロッパリーグ優勝のトッテナム・ホットスパー(イングランド)が激突した。

李康仁は14日(日本時間)、イタリアのウディネで開催されたスーパーカップで、PSGが0-2とリードを許した後半23分に交代投入された。李康仁は後半40分、ヴィティーニャからボールを受け、ペナルティエリア左側から強力な左足シュートでゴールネットを揺らした。1-2とするこの得点で追撃のきっかけをつかんだPSGは後半ロスタイム、ゴンサロ・ラモスの劇的ゴールで2-2の同点に追いついた。

 延長戦なく始まったPK戦でPSGの4人目のキッカーとして登場した李康仁は冷静に決め、4-3のPK戦勝利に貢献した。PSGがスーパーカップを手にしたのは初めてだ。韓国選手が所属チームのスーパーカップ優勝に貢献したのは、2008年当時にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)所属だった朴智星(パク・チソン)以来17年ぶりとなる。李康仁は交代選手として入った後、鋭いパスと果敢なドリブル突破、威力的なシュートなどで存在感を発揮した。中盤の右サイドで出場した李康仁は左サイドまでパスを展開するなどグラウンドを広く使った。

先月のチャンピオンズリーグ決勝戦当時、李康仁は出場機会を得られないまま試合が終了し、表彰式に参加した。しかしこの日は逆転勝利に貢献した殊勲選手らしく表彰式でも堂々と主役になった。トロフィーセレモニーでは選手団の中央に立ってトロフィーを掲げ、欧州クラブサッカー当代最強チームの選手として喜びを満喫した。サッカー統計専門メディアのフットモブは李康仁に評点7.5点を与え、ヴィティーニャ(8.0点)、デンベレ(7.9点)に続いてチーム内で3番目に高かった。

バレンシア(スペイン)でプロ舞台にデビューした李康仁はマヨルカ(スペイン)を経て昨季PSGに移籍し、欧州ビッグクラブ入りの夢をかなえた。シーズン中盤以降は出場機会が減り、精神的な苦労が少なくなかった。昨季が終わった後、夏の移籍市場期間にはアーセナル、マンU、ニューカッスル・ユナイテッド(以上イングランド)、アトレチコ・マドリード(スペイン)、ナポリ(イタリア)など複数のビッグクラブの獲得リストに挙がり、注目を集めた。しかし具体的な交渉は行われず、新シーズンもPSG所属で捲土重来を狙う状況だ。こうした中、チームのシーズン初公式試合で貴重な得点をし、強烈なインパクトを残した。

この試合は当初、孫興慜(ソン・フンミン、ロサンゼルスFC)と李康仁の対戦の可能性で注目されていた。しかし最近、孫興慜が米プロサッカー(MLS)に移ったことで2人の対戦は実現しなかった。トッテナム所属の梁民赫(ヤン・ミンヒョク)もチャンピオンシップ(2部リーグ)のポーツマスにレンタルされ、結局、韓国選手の中では李康仁だけがこの試合に出場した。

2025/08/15 10:24
https://japanese.joins.com/JArticle/337628

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