韓国水力原子力とウェスチングハウス、米国で合弁会社設立へ(2)

投稿者: | 2025年8月21日

米国の原発建設はウェスチングハウスを中心に進められる見通しだが、ウェスチングハウスは1979年のスリーマイル島原発事故後に新規原発供給能力が落ちた。ウェスチングハウスが韓国水力原子力と合弁を設立することにしたのはウェスチングハウスが米国内すべての事業に対応できないという戦略的判断が作用したと分析される。

ある原発専門家は「欧州には韓国がチェコ受注時に競争したフランスがあり、ウェスチングハウスの本拠地である北米、独自の原発産業を持つ日本は韓国が進出するのが難しい市場。受注競争を広げるよりはウェスチングハウスと協力を強化することが韓米双方にウィンウィンとなる結果になるだろう」と説明した。別の原発業界関係者も「ウェスチングハウスが推進する原発の主要機器製作は斗山エナビリティが担当しており、発電所施設を作る現代建設などもウェスチングハウスとの協力を増やしている。ウェスチングハウスの現状では韓国企業と協力せず欧州などに独自進出するのは厳しい。造船業と似た構造」と説明した。

 25日の韓米首脳会談でも韓国原子力産業の米国市場進出案を話し合うと発表された。これに対し政界の一部では与党が前政権バッシングを通じて局面転換を試みているという分析が出ている。野党「国民の力」所属の国会産業資源委員会関係者は「韓米首脳会談で(原発協力が)議論されるということを確認した。一部文言にけちをつけて前政権の業績を根こそぎ壊し、民主党が復元させたようにおとしめている。これこそが国益を害する行為」と伝えた。

大統領室ではこうした議論に慎重な雰囲気だ。大統領室の金容範(キム・ヨンボム)政策室長はこの日の記者懇談会で「国民的に疑問がある部分の是非を見極めるのは当然すべきこと」としながらも、「未来もある課題のためさまざまな面をみている」と話した。彼は「国会で与野党が追加懸案質疑は首脳会談後にすると話したようだ。ありがたいこと」と話した。与党の一部でも「韓米首脳会談に否定的な影響を及ぼしかねない」(民主党関係者)との懸念が出ている。

◇下落する原発銘柄が反騰、韓国電力0.4%上がる

一方、不公正契約議論で下落が続いた原発銘柄はこの日、米国進出への期待感から下げ幅を減らした。取引開始直後に14.12%急落した斗山エナビリティは前日比3.53%安で取引を終えた。韓国電力は前日より0.4%の上昇で引けた。

2025/08/21 07:10
https://japanese.joins.com/JArticle/337806

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)