祖国党セクハラ不祥事に「生きるか死ぬかの問題ではない」 共に民主党教育研修院長が2次加害発言

投稿者: | 2025年9月5日

 【NEWSIS】韓国与党・共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表が4日、祖国革新党のセクハラ(性的嫌がらせ)など不祥事に関する疑惑を提起した人物について「犬豚(人でなし)」と表現するなど、「2次加害発言」が指摘されている崔康旭(チェ・ガンウク)共に民主党教育研修院長=元国会議員=に対する、倫理監察団の緊急真相調査を指示した。

 共に民主党は同日、メディア告知を通じ「鄭清来代表は、崔康旭院長に関する倫理監察団の緊急真相調査を指示した」と明らかにした。

 崔康旭院長は先月31日に開かれた祖国革新党の大田・世宗政治アカデミーで、同党のセクハラなどの不祥事に関して、問題を矮小(わいしょう)化するような発言をし「2次加害発言をした」と指摘されていた。セクハラ問題を提起した人々に対して「犬豚」という表現を使ったという。同党所属のある党職者が今年4月、党役員からセクハラを受けたとして警察に告訴状を提出していた。

 崔康旭院長は講演で「今、祖国革新党でセクハラがどうとか、その事実関係を正確に知っている方が何人いるだろうか。正確に知った上で自分が判断して戦おうとしているのか、それとも正確には分からないが、そのような気がすると思って戦おうとしているのか、その点をまず明確にしてほしい」と発言したとのことだ。

 そして、「その上で判断するべきだ。私が見るに、誰それのことが好きだけど、ああいう話をしているから、あの話は正しいだろう(というのは)違う。それは犬豚の考えだ」と言った。

 また、「一度転落した人間として正直なことを言うと、(セクハラ問題は)生きるか死ぬかというような問題だろうか。誰かが韓東勲(ハン・ドンフン、元国民の力代表)の義弟のように女性検事を数人強姦(ごうかん)して、このようなことになったのか」などと言及したとされている。

 崔康旭院長は「祖国革新党から『なぜあのようなことを言ったのか』と言われてもしかたないし、被害に遭われた方がどのような被害に遭われたのか正確には分からないまま言ったことだが、そうとは言え、そうした件についてあのように言うべき問題なのか、自分がどれだけ知っていて、どう言うべきなのかをまず考えてほしい」とも言った。

 この日、祖国革新党のスポークスパーソンを務めるカン・ミジョン氏は国会疎通館の記者会見で「党がセクハラ被害者を無視した」と主張して離党を宣言した。カン・ミジョン氏は崔康旭院長の発言について「現場にいた党員が衝撃的な発言だと感じて音声ファイルを送ってくれた。昨晩受け取って、とても驚いた」と語った。

 崔康旭院長は祖国革新党の曺国(チョ・グク)前代表=現・革新政策研究院長=の息子についてインターン活動確認書を虚偽で作成したとして起訴された。そして、2023年に大法院(最高裁判所)で執行猶予付きの有罪判決を言い渡され、国会議員を失職した。

 崔康旭院長は先月、李在明(イ・ジェミョン)政権初の赦免となる光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)特別赦免・復権の対象になった。鄭清来代表は復権した崔康旭院長を党の教育研修院長に任命した。

シン・ジェヒョン記者

2025/09/05 10:35
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/05/2025090580060.html

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