米国に渡って2カ月も経っていないロサンゼルス(LA)FCの孫興慜(ソン・フンミン、33)が米メジャーリーグサッカー(MLS)を平定している。
孫興慜は28日(日本時間)、ミズーリ州セントルイスのエネジャイザーパークで行われたセントルイスシティSC戦で2得点し、3-0の勝利とチームの4連勝に寄与した。孫興慜はチームが1-0とリードしていた前半ロスタイムに強力なドリブルシュートを決めて2-0とし、後半15分には相手選手4人を前にしてゴール左隙にシュートを突き刺した。先月8日にロサンゼルスFCに入団して以降、8試合で8得点(3アシスト)、4試合連続ゴールだ。
ファンは孫興慜の活躍に熱狂しながらもMLSのレベルに関心を向けている。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス(以上インテル・マイアミ)をはじめ、トーマス・ミュラー(バンクーバー)、マルコ・ロイス(LAギャラクシー)など世界的なスターがいるMLSだが、同時に「引退直前に楽しむために行くリーグ」という視線もある。
サッカー統計メディアのオプタは6月、全世界プロサッカーチームパワーランキングを作成し、これを基礎にリーグランキングも付けた。これによると、MLSは12位で、6位のイングランドチャンピオンシップ(2部)より低いが、日本J1リーグ(14位)やサウジプロリーグ(29位)よりも高い。韓国Kリーグ1は30位圏外であり、孫興慜が直前にプレーしたイングランド プレミアリーグ(EPL)が全体で1位だ。
MLSは攻撃陣と守備陣が明確に分かれるリーグだ。有名な選手たちがいる攻撃陣に比べ、守備陣はその名前や水準が全般的に落ちる。メッシのドリブルの前でDF選手が「秋風落葉」のようになる理由だ。MLSのイ・ファンジェ解説委員は「サラリーキャップ(年俸総額上限制)が適用されない『指定選手』はほとんどがFW・MF選手であり、この選手たちを防ぐDF選手には指定選手が事実上一人もいない。ジョルディ・アルバ(マイアミ)も元々はフルバックだが、MLSではMF選手のようにプレーしている」と説明した。孫興慜がフルシーズンを消化する場合、得点王競争を加わる可能性がある。
イ委員は「孫興慜がMLS審判陣によく抗議するが、審判もリーグのレベルに従うしかない。追加時間に最後の攻撃をしている中で主審が試合を終了させたこともある」と話した。欧州の多くのリーグとは違い、MLSには昇降制もない。ただ、李委員は「EPLが最上位のリーグであるため、相対的にMLS(の水準)が低く見えるかもしれない。しかし間違いなく急成長中のリーグであり、現在『完成型』の孫興慜が来年の北中米ワールドカップ(W杯)開催地で個人の技術を維持しているという点に注目するべき」と伝えた。
この日、孫興慜と韓国選手対決をしたセントルイスのチョン・サンビン(23)は「(MLSは)決して容易なリーグではない」と語った。ウルバーハンプトン(イングランド)、グラスホッパー(スイス)での経験を持つチョン・サンビンは2022年のミネソタ・ユナイテッドからMLS3年目で、韓国代表にも選ばれた。
チョン・サンビンのエージェント(ク・ボンソク)は「MLS30チームの間で差があるが、中上位チームにはウルグアイなどの代表選手が多い。北中米W杯を控えてかなり以前から投資をしている」と説明した。
実際、サンディエゴFCなど上位圏チームはデンマークなど欧州の中小リーグより年俸はもちろんスカウトなど人材プールレベルが高い。MLSは2025年に移籍料3億3600万ドル(約500億円)を使ったが、これは昨年の倍にのぼる最高金額だ。
2025/09/29 13:15
https://japanese.joins.com/JArticle/339225