最年少首相か、女性安倍か、政策通か…あす自民党総裁選挙

投稿者: | 2025年10月3日

最年少日本首相の誕生か、初の女性首相の誕生か、それとも老練のダークホースの登場か。事実上の首相選挙となる自民党総裁選挙を明日(4日)に控え、日本政治専門家の中北浩爾・中央大教授、尹徳敏(ユン・ドクミン)元駐日韓国大使、陳昌洙(チン・チャンス)元駐大阪総領事、李元徳(イ・ウォンドク)国民大教授など専門家から韓日関係に影響を及ぼす自民党総裁選挙について話を聞いた。

◆三巴戦

 最も大きな関心を集める人物は「政界のプリンス」と呼ばれる小泉進次郎農林水産相(44)だ。小泉純一郎元首相(83)の次男で、28歳で政界に進出した。昨年初めて日本首相に挑戦して苦杯をなめたが、今年は様相が異なる。7月の参議院選挙で惨敗して辞意を表明した石破茂首相に「退陣」を直言したことが伝えられ、各種世論調査で先頭を走っている。

後ろを追うのは、いわゆる「女性安倍」として知られる高市早苗前経済安保相(64)だ。太平洋戦争A級戦犯が合祀された靖国神社参拝を続ける右翼性向の人物だ。最近人気が急上昇して「ダークホース」となった林芳正官房長官(64)も首相の席を視野に入れている。日本政府の報道官に該当し、外相・文部科学相・教育再生担当相・農林水産相など幅広く経験した。東京大法学部、ハーバード大ケネディ行政大学院を出た秀才で「議員家門」出身だ。

◆複雑な政治計算…誰が決選に進むのか

4日午後1時に始まる自民党総裁選挙は国会議員(295票)と党員・党友(約91万人の票を295票に換算)の投票で決まる。1次投票で過半を占めれば総裁に選出されるが、そうでない場合には上位2人が2次決選に進むが、議員の票が決定打となる。このため専門家らは「決選投票に誰が進むかがカギ」と口をそろえた。

朝日新聞の先月29日の調査によると、議員の支持が最も多い候補は小泉氏だ。295人のうち72人が支持を表明した。2位は林氏(57人)、 3位は高市氏(37人)の順だった。一方、党員・党友を対象にした日本テレビの調査(9月23~25日)では高市氏(34%)、小泉氏(28%)、林氏(17%)の順だった。前の調査(19~20日)と比べて1位が入れ替わった。ただ「まだ決めていない・わからない」という回答(12%)が多く、依然として流動的だ。

◆安定か変化か

中北教授は小泉氏や林氏の首相当選時には「相対的に安定的な政権運営」が可能と予想した。中北教授は「小泉候補は林候補と比べて経験値が不足するが、その部分を支持する人たちがいる」と評価した。すでに石破政権の継承を標ぼうしていて賃金引き上げなど政策面で大きな変化を予想しにくいうえ、岸田文雄前首相の側近の木原誠二議員、財務相で保守性向の加藤勝信議員ら重鎮が多数参加しているという点を根拠に挙げた。日本維新の会との連立の可能性があることも小泉候補には有利な点に挙げられた。ただ「力がある人たちが(陣営に)多数いるが、この人たちをどう配置するかがやや不安要素になるだろう」と評価した。

林候補が首相になる場合、「石破政権より安定的に岸田政権レベルの安定運営が可能」と評価した。自民党はもちろん内閣の人選などでも安定的な体制を構築し、外交・政策面でも従来の石破政権の延長線上で動くということだ。

安倍政権のように「積極財政」を主張する高市政権になる場合は「変化」を予想した。「保守派の攻撃は弱まるかもしれないが、国際関係や金融市場の側面では不安定になる可能性がある」と説明した。

◆韓日関係の行方は

尹徳敏元大使は「トランプ関税など対内外環境、戦略環境の中での韓日関係から見ると、石破政権を継承する林候補が韓国の立場では望ましい候補かもしれない」と評価した。小泉氏については「外交面では経験が不足するが、日韓議員連盟会長の菅義偉前首相など周辺に老練なメントが布陣している」と評価した。靖国神社参拝を継続しているが、首相になれば参拝するかどうかを見守るべきという説明も加えた。

陳昌洙元総領事は「小泉・高市候補ともに韓日関係の重要性に言及したが、首相になれば靖国神社を参拝する可能性が懸念される」と明らかにした。

一方、李元徳教授は「靖国参拝は政治・外交的な含意が大きいため、高市候補が首相になっても韓国国民の感情に全く合わない言動をするのは容易でないはず」と予想した。「トランプ関税や米中覇権競争などの環境の中で韓日関係があるため、日本も戦略的に協力するしかない」ということだ。

2025/10/03 08:21
https://japanese.joins.com/JArticle/339400

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)