ベルリン平和の少女像、5年で強制撤去…「別の場所を探す」

投稿者: | 2025年10月18日

独ベルリンに設置された平和の少女像が約5年で強制撤去された。設置団体は行政当局から少女像の返還を受けた後、また別の場所を探す計画だ。

在独市民団体コリア協議会によると、ベルリン・ミッテ区庁は17日午前7時(現地時間)、警察と業者を動員して管内公共敷地にあった少女像を撤去した。14日に撤去命令効力の停止を求めるコリア協議会の仮処分申請が裁判所で棄却されてから3日後だ。

 コリア協議会は区庁の撤去圧力に対し、少女像にテープで巻いて会員と地域住民が監視したが、強制撤去を防ぐことはできなかった。

少女像撤去に反対してきた市民はこの日午前、少女像があった場所に「なぜアリ(ベルリン少女像の愛称)にまた暴力を行使するか」「戦争の準備の代わりに平和の少女像」などと書かれたカードを置いて抗議した。

これに先立ちミッテ区庁は今月14日までに撤去命令を履行しなければ少女像を強制的に撤去すると通知した。コリア協議会は撤去命令効力の停止を求める仮処分申請を裁判所に出したが、棄却された。ベルリン平和の少女像は2020年9月に設置された。ミッテ区庁は臨時芸術作品設置期間2年が経過したとして昨年から撤去を要求していた。

当局の撤去圧力は昨年5月、カイ・ウェグナー・ベルリン市長が日本の当時の上川陽子外相と会い、少女像問題を解決すると伝えた後に本格化した。市民団体はその間、少女像を容認してきたベルリン市とミッテ区当局が日本政府の働きかけで立場を変えたと疑っている。

ミッテ区庁は昨年9月にも少女像撤去を命令したが、当時はコリア協議会の仮処分申請が受け入れられた。裁判所が認めた存続期間は先月28日までだった。

この期間が過ぎると、ミッテ区庁は過怠金3000ユーロ(約53万円)を科し、少女像を自主的に移転しなければ強制的に撤去すると通知した。

コリア協議会は裁判所の14日の仮処分棄却決定に抗告した状態だ。昨年撤去命令の取り消しを求めた本案訴訟はまだ判決が出ていない。

コリア協議会は「区庁は少女像をどこに保管したかを後に知らせると話した」とし「短期、長期的にまた設置する場所を議論中」と伝えた。

2025/10/18 09:46
https://japanese.joins.com/JArticle/339931

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