李大統領、30日に高市首相とも晩餐外交

投稿者: | 2025年10月24日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が、今月末のアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議のために韓国を訪問する日本の高市早苗新首相との晩餐外交を行う。

 23日の外交消息筋の説明を総合すると、李大統領は29日から11月1日までの4日間、慶州(キョンジュ)に滞在し、主要国の首脳と相次いで晩餐外交を行う。特に30日には、石破茂前首相の後任として新たに就任した高市首相との初めての首脳会談と単独晩餐を計画している。当初、両国首脳は短い会談だけを行うと予想されていたが、単独晩餐が実現したことで、「韓日シャトル外交」復活の安全弁を設ける場になるとの見方が出ている。

 高市首相はこれまで「反韓」傾向の極右に分類されており、李在明政権内でも懸念の声が上がっていた。しかし、高市首相が21日夜、首相官邸での就任後初の記者会見で、「韓国は日本にとって重要な隣国」で「国際社会の様々な課題に対応するためにも必要な『パートナー』」であり、「日韓関係の重要性というのは、今、一層増している」と強調するなど、韓国に融和的な態度を示した。これに対して、韓日関係の好循環が続くのではないかという期待混じりの見方が出ている。ウィ・ソンラク国家安保室長も21日、日本に出国し、翌日には自民党の麻生太郎副総裁と会談し、積極的な「親善」のシグナルを送った。大統領室高官は「ウィ室長と麻生副総裁の会談での雰囲気はよかった」として、「その場で『うまくやっていこう』というやり取りがあった」と述べた。

 李大統領は慶州滞在の初日の29日には、米国のドナルド・トランプ大統領と首脳会談を行い、昼食と晩餐を両方とも開く案を調整中であることが分かった。トランプ大統領との終日の首脳外交日程のうちに、両国の中心懸案である3500億ドル規模の対米投資交渉を終えられるかどうかが注目される。交渉が順調に妥結すれば、その後に続く昼食と晩餐会談は、韓米同盟を一段階高いレベルに引き上げるきっかけとなる見通しだ。

 中国の習近平国家主席との韓中首脳会談と晩餐会談は、来月1日に開かれる可能性が高い。習主席の国賓訪韓は、朴槿恵(パク・クネ)政権期に2014年3月以来11年ぶり。李大統領は今回の韓中会談で「朝鮮半島平和」のための中国の実質的な協力を引き出すことに全力を挙げるものとみられる。また、サービス・法律・文化などで開放範囲が拡大する韓中第2段階自由貿易協定(FTA)と「限韓令解除」など、両国間の経済・文化分野の障害を取り除く対話も行われるかどうかに関心が集まっている。

2025/10/24 05:00
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54548.html

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