揺れるトランプ…経済不安とMAGAの離脱にも演説内容は「ゴルフ」(1)

投稿者: | 2025年12月16日

「カイ!手を挙げてみて。おじいさんにゴルフで勝てるかな?」。

トランプ米大統領は14日、ホワイトハウスで開いたクリスマスのレセプションで孫娘を呼んだ後、演説の3分の1に当たる10分間ほどにわたりゴルフの話をした。続けてホワイトハウスの元主治医が毒蛇にかまれたエピソードを紹介するのに残りの3分の1を使った。

 経済に対する不確実性が高まり支持率が急落する中で行われた30分ほどの演説で経済関連の言及は10分ほどにとどまり、ほとんどが関税など自身の経済成果を自画自賛することに割いた。

◇「スリーピーバイデン」と言っていたが…「バイデンのデジャブ」

トランプ大統領は演説中に長打者ゴルファーのブライソン・デシャンボーを舞台に上げた後、「私よりもっと遠くにボールを打つゴルフ界の最長打者」と賞賛した。また、結果的に「毒蛇の話」になったが、ホワイトハウス主治医関連の言及は「ブッシュ、オバマ元大統領と私を診療した主治医は『トランプが最も健康だ』と話した」という内容で始めた。

最近急激に広がった健康不安説を正面突破するための計算だったと解釈される。

しかしCNNは「銃器事故に哀悼を示した後、家族、ゴルフ、蛇にかまれたエピソードなどに話題を変えた」とし、毒蛇への言及は「冗長だった」と酷評した。その上で「(冗長な)演説にむずかる乳児が席を離れて群衆が減った」と伝えた。

昨年の大統領選挙の際にトランプ大統領は高齢だったバイデン前大統領の健康を問題にしながら「スリーピー(眠たい)バイデン」と責め立てた。しかし現在79歳で最高齢当選記録を破って当選したトランプ大統領もやはり会議中にうとうとするような姿や手の甲にできたあざを隠すためにばんそうこうを貼った姿を繰り返し露出して健康不安説に包まれた。

トランプ大統領は任期末に記者らとの質疑応答を避けたことでも前大統領を批判したが、就任から1年を控えて行われたこの日のレセプションでトランプ大統領は記者らの質問を受けなかった。

◇「物価不安」拡大するのに…「デフレの懸念」

トランプ大統領は急激な支持率下落の核心とされる経済問題に対してはこの日も「関税のおかげで10カ月で18兆ドル以上を集めた。4年間に1兆ドルも稼げなかった眠たいバイデンと比べて立派だ」と主張した。

彼は続けて「バイデンが残した混乱を引き継いだがわれわれは本当によくやっている。インフレが完全に抑えられ、もう少し低くすることもできるがデフレ(景気低迷)を望まないためむしろ(物価が)とても低くなってはならない」と述べた。

トランプ大統領は続けて「米国の自動車産業はこの数年間で生産能力の58%を失い、欧州、メキシコ、日本をはじめて韓国にも行った。いまは全部帰ってきており、6カ月から1年以内に米国が経験しことのない時代を見ることになるだろう」と話した。

2025/12/16 11:43
https://japanese.joins.com/JArticle/342218

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