韓国人が来年もビザなしで中国を旅行できることになった。中国が3日、韓国などを対象に実施中の一時的な無査証措置を来年末まで延長すると発表したためだ。これは、習近平中国国家主席の11年ぶりの国賓訪韓(10月30日〜11月1日)を機に韓中関係が改善している流れを反映した措置とみられる。
中国外交部は同日、別の発表を通じて、年末に期限を迎える韓国などに対するビザ免除措置を来年12月31日まで延長すると明らかにした。中国外交部は「中国と各国との往来を今後も円滑にするため、一部の国に対する一方的な無査証政策の延長を決めた」と理由を説明した。
今回、無査証政策が延長された国は、韓国と日本をはじめ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペインなど45カ国だ。中国は今回、新たにスウェーデンも無査証対象国に加えた。これにより、これらの国の一般旅券所持者は、商用・観光・親族訪問などを目的とする場合、最長30日間、中国でビザなし滞在が可能となる。
これに先立ち中国政府は昨年11月、韓国を含む一部の国に対して15日間の無査証政策を実施すると発表した。中国が韓国を無査証対象国に含めたのは、1992年の韓中国交樹立以来、32年ぶりのことだった。その後、同月中に滞在期間を15日から30日に延長すると再び発表した。これを受けて、韓国政府も今年9月末から3人以上の中国人団体観光客に対し無査証入国を認めている。
今月1日に慶州(キョンジュ)で行われた韓中首脳会談では、李在明(イ・ジェミョン)大統領と習主席が両国間の人的・文化的交流の活性化について原則的な認識を共有したとされる。当時の会談で、習主席は「両国間の対話チャンネルと交流メカニズムを積極的に活用し、両国関係の発展のために力を合わせよう」と提案した。
2025/11/04 06:46
https://japanese.joins.com/JArticle/340556