今年の海苔輸出額が目標としていた10億ドル(約1542億円)を突破し、過去最高を記録する見通しだ。
3日、韓国農水産食品流通公社(aT)によると、今年7-9月期までの海苔輸出額は8億8233万ドルで、前年の同じ期間と比べて約14%増加した。2020年には6億ドル水準だった海苔の輸出額は、新型コロナウイルスのパンデミックによって2022年に一時減少したのを除けば、毎年急増し、10年前の約4倍の規模に拡大した。海洋水産部の関係者は「今年も世界的に『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』などが人気を集め、Kフードへの関心が高まった」とし、「キンパなど海苔を使った料理も注目され、輸出が増えた」と説明した。
昨年の海苔輸出額は9億9700万ドルで、10億ドルにはわずかに届かなかった。海洋水産部は2027年までに輸出10億ドル達成を目標に掲げていたが、現在のペースでいけば今年中にその目標を達成する可能性が高い。ただし、今後の米国との関税交渉によっては、海苔にも15%の関税が課される見通しだ。海洋水産部の関係者は「輸入業者が価格を上げざるを得ず、消費もやや減少する可能性はあるが、輸出の動きそのものは堅調に推移している」と述べた。
海苔の輸出額を国別に見ると、日本が1億8975万ドルで最も多く、次いで米国(1億8325万ドル)、中国(8920万ドル)、タイ(8298万ドル)などが続いた。特に中国向けの輸出は前年に比べ41.4%増加した。
この人気を足がかりに、海洋水産部は「K-GIM」を韓豚(ハンドン)や韓牛(ハヌ)と同じようにブランド化するための国際標準化作業に着手した。現在、日本式の名称「ノリ(Nori)」や英語の「シーウィード(Seaweed)」で呼ばれている海苔を「GIM」として標準化し、世界的に認められるブランドに育てていく構想だ。
2025/11/04 07:07
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