WBCで日本に対抗する韓国の武器、球速150キロ投手9人

投稿者: | 2025年11月12日

韓国野球が「巨艦」日本と対戦する。信頼するのはマウンドの「K-剛速球」だ。

柳志炫(リュ・ジヒョン)監督が率いる韓国野球代表は11日、ソウル高尺(コチョク)スカイドームで最後の国内練習を行った。柳監督は「日本は最強だが、当然、韓日戦は『勝つ』という気持ちで臨む」とし「選手たちに『今のコンディションなら良い試合ができる』と言って勇気を与えた。チームの雰囲気も良く、意欲もある」と伝えた。

 来年3月のワールドベースボールクラシック(WBC)に向けて準備する韓国は今月、「K-ベースボールシリーズ」と名付けた評価試合4試合を組んだ。相手は本大会第1ラウンドで同じC組に属するチェコと日本。世界15位のチェコとは8、9日にソウルで対戦し、それぞれ3-0、11-1で完勝した。今後、12日に日本東京に移動し、15、16日に日本と評価試合2連戦を行う。柳監督は「現在、我々の投手陣には150キロ以上の剛速球を投げる球威型投手が集まっている」とし「国内リーグではみんな良い結果を出したが、日本を相手に通用するかを確認する機会」と期待を表した。

韓国は2023年WBCで「球速」に苦しんだ。当時、韓国のマウンドの直球平均球速は145.6キロで、本大会進出20カ国のうち16位だった。1位のドミニカ共和国(時速154.0キロ)、2位の日本(時速153.5キロ)、3位のベネズエラ(時速153.4キロ)などとの差が大きかった。優勝した日本は「150キロクラブ」投手が7人だったが、韓国は高佑錫(コ・ウソク)、鄭又栄(チョン・ウヨン)、鄭哲元(チョン・チョルウォン)の3人だけだった。昨年11月のプレミア12でも金瑞鉉(キム・ソヒョン)、郭彬(クァク・ビン)、李映河(イ・ヨンハ)、金沢延(キム・テクヨン)の4人だけがカットラインを通過した。

今回の韓国代表は違う。1年前と比べてはるかに多い9人だ。すでに郭彬、崔俊鏞(チェ・ジュンヨン)、金沢延(以上、第1戦)、李ミン錫(イ・ミンソク)、金瑞鉉、鄭宇宙、裵チャン陞(ペ・チャンスン)、金映祐(キム・ヨンウ、以上、第2戦)の8人がチェコ戦で最高時速150キロを超えた。今季KBOリーグ最高球速(161.6キロ)の文棟柱(ムン・ドンジュ)はまだ登板していない。9人のうち郭彬(26歳)を除いて25歳未満という点も希望だ。さらに裵チャン陞、鄭宇宙、金映祐は高校を卒業したばかりの19歳の新人だ。

WBC最終エントリーに9人全員が入るかどうかは未知数だが、反騰のきっかけになると期待される。柳監督は「チェコ戦は投手を順番に登板させてコンディションをチェックするのに意味があったとすれば、日本戦は実戦に近い投手起用をする」と予告した。抑え投手候補の一人だった金瑞鉉がシーズン末から振るわない点が悩みだが、柳監督は「球威は良い。(不振は)体力の問題とみられる」とひとまず言葉を控えた。

韓国の投手力だけが高まったわけではない。日本も今回の評価試合のエントリーに150キロ以上の剛速球投手8人が含まれている。現役メジャーリーガー大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希(以上、LAドジャース)の3投手が抜けたにもかかわらずだ。8人とも日本プロ野球で卓越した成績を残した投手だ。

柳監督は「日本には韓国より球速が5キロほど速い投手が多い。変化球の制球力も優れている」とし「今回の評価試合で韓国の打者は本当に良い投手と対戦することになる。対処方法にあらかじめ慣れておけば、来年3月に対戦する時に少しは対応しやすくなるだろう」と話した。

2025/11/12 08:07
https://japanese.joins.com/JArticle/340907

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