アニメーション『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』をはじめとする韓流とKフードブームに乗って、全羅南道(チョルラナムド、以下全南)産の農水産食品輸出額が史上最大値を記録した。全南は海苔をはじめ、ワカメ・昆布など国産海藻類の90%以上を生産する海産物産地だ。
17日、全南によると、今年に入ってから9月までに全南では6億6429万ドル(約1030億円)の農水産食品が輸出された。これは昨年の同期間(5億7617万ドル)と比較して15.3%増加したもので、全国の増加率(8.2%)の2倍にあたる。全南は、現在の推移のままいけば年間最高輸出額を記録した昨年(7億6000万ドル)を上回り、9億ドルに達するのではないかと見込んでいる。
品目別では、海苔を含む水産食品が4億2163万ドルで、昨年より18.1%増加した。世界的なKフードブームに乗って、コメ・ナシ・パプリカなどの新鮮農産物も7386万ドルで47.3%急増した。飲料・柚子茶・菓子類などの加工食品輸出額は1億741万ドルで8.4%増えた。
全南と韓国の農水産食品輸出の増加を牽引(けんいん)したのは、海藻類である海苔だった。今年の全南産海苔輸出額は3億3744万ドルで、昨年同期間比22.4%増加した。今年に入って全南産海苔は、中国向け輸出量が1年前より84%急増し、全南産農水産食品全体輸出額の50.8%を占めた。
国別では、日本が1億6767万ドル、米国が1億2095万ドル、中国が1億314万ドルなどとなった。韓国全体では9月までに8億8233万ドルの海苔が輸出され、1年前より14%増加した。昨年9億9700万ドルを記録した韓国の海苔輸出規模は、今年10億ドル突破を目前にしている。
全南は毎年、全国の海苔の80%以上を生産し、国内外へ供給してきた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界自然遺産である国内干潟の90.4%が全南に集中し、海苔生産のための最適な環境が整っているという評価だ。海苔は1640年、全南光陽(クァンヤン)で金汝翼(キム・ヨイク)が養殖法を初めて開発したとされる。「海苔(キム)」という名称も、献上された海苔を味わった仁祖(インジョ)王が金汝翼の姓を取って「キム」と呼ぶようにしたという話が伝わっている。
韓国の海苔はKフード人気の中で、単なる副菜を超えたグローバル食材として注目を集めている。味付け海苔のほかにも、キムブガク(海苔チップス)、ワサビ味・チーズ味の海苔など、各国の好みに合わせたスナックとしても開発・輸出されている。
韓流ブームも海苔の人気を押し上げるために一役買った。最近人気のNetflixアニメ『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』では、主人公たちがキンパブを食べる場面が世界的な海苔需要を伸ばしたという分析もある。韓流に関心の高い海外で、キンパブへの好奇心を呼び起こし、世界の食欲を刺激したという評価だ。
国内外で海苔の需要が急増した後、海苔価格も高騰を続けている。韓国農水産食品流通公社(aT)によると、同日基準で乾海苔10枚の小売平均価格は1358ウォン(約144円)で、昨年6月以降1300ウォン台を維持している。2023年3月に米国で冷凍キンパブが発売され人気を集める直前(930ウォン)と比べると、この2年間で46%(428ウォン)上昇した。
全南道国際協力官のシン・ヒョンゴン氏は「海苔産業は全南と国内水産業の核心成長軸であり、世界市場で最も成長潜在力の大きいKフード」と述べ、「海外で定着した“ヘルシースナック”というイメージをさらに確立し、輸出品目の多角化を通じて輸出販路と規模を拡大していく」と語った。
2025/11/18 07:57
https://japanese.joins.com/JArticle/341137