国内組の活躍で李政厚・金慧成もスタメン出場の保証なし WBC強化試合総括

投稿者: | 2025年11月19日

 野球の韓国代表チームが先週末、東京ドームで日本と2度にわたり強化試合を行ったが、明暗がはっきり分かれた。新旧の選手がうまく調和した野手陣は打撃でも守備でもポテンシャルを証明した反面、投手陣は制球力に欠け、少なくない課題を残した。柳志炫(リュ・ジヒョン)代表監督も東京での試合で2つの悩みを抱えることになった。まず、ワールドベースボールクラシック(WBC)直前に代表チームに合流する可能性が高い「米大リーガー3人」がスタメン入りを保証できないほど、韓国球界の野手陣の活躍ぶりが直接確認できたのは幸せな悩みだ。だがその一方で、弱点を露呈した投手陣は戦力補強用の人材を見つけるのも難しいのが現状だ。

■米大リーガーを脅かす国内組

 代表チームは当初、WBCの時は韓国人大リーガーたちで守備の「センターライン」を構想するという方針だった。二塁手の金慧成(キム・ヘソン)=ロサンゼルス・ドジャース=がフリーエージェント(FA)を宣言した遊撃手の金河成(キム・ハソン)と共にキーストーンコンビ(二遊間コンビ)を構成し、外野守備の中核であるセンターは李政厚(イ・ジョンフ)=サンフランシスコ・ジャイアンツ=が担うという構図だ。3選手が合流すれば、打線の組み立てや重みも一段と強化される。李政厚は今季150試合で打率2割6分6厘、8本塁打、149安打、OPS(出塁率+長打率)7割3分4厘を記録し、大リーグにすっかり適応している。金慧成は71試合で打率2割8分、マルチポジションをこなし、金河成はケガなどで48試合の出場にとどまったものの、依然として守備と走塁、国際大会での経験により韓国代表チームの遊撃手1位に挙げられている。

 ところが、「バックアップ」と考えられていた二塁手の申珉宰(シン・ミンジェ)=LGツインズ=、センターの朴海旻(パク・ヘミン)=LG=、遊撃手の金周元(キム・ジュウォン)=NCダイノス=がチェコや日本との強化試合で期待以上の活躍を見せた。申珉宰は日本との2連戦でチーム最多の4安打を放ち、積極的な走塁プレーと安定した二塁の守備も合格点だった。朴海旻も広い守備範囲はもちろん、攻撃でも自分の役割をしっかりと果たした。金周元は日本との第2戦9回裏、2アウトから劇的な同点ソロホームランを放ち、チームを敗北の危機から救い出した。名前だけ見れば大リーガーたちの方がやや優位にあるだろうが、WBC直前になれば、「誰がより調子がいいか」によってスタメンが入れ替わってもおかしくない状況だ。

2025/11/19 09:40
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/11/18/2025111880109.html

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