辞任した前海水部長官に統一教総裁の著書を渡した男、韓日海底トンネル請託の核心だった

投稿者: | 2025年12月16日

与党・共に民主党の田載秀(チョン・ジェス)議員(前海洋水産部長官)に韓鶴子(ハン・ハクジャ)統一教総裁の自叙伝を渡して接触した統一教の関係者が、韓日海底トンネル請託疑惑の核心当事者に浮上した。

中央日報の取材を総合すると、現統一教釜山(プサン)・蔚山(ウルサン)会長A氏は2018年から2020年まで数十人の与野党議員と接触し、韓日海底トンネルについて議論した。田議員はA氏について「選挙事務室に『頑張って、応援している』と言いながら本1冊を持って来て一緒に写真を撮ろうというのを、どうやって断るのか」と釈明した。A氏は2020年3月23日、韓総裁の自叙伝を伝達するなど田議員と数回接触したことが把握された。

 警察は統一教側が田議員に現金2000万ウォン(約210万円)とブルガリの時計1個を渡した目的は韓日海底トンネルと関係があると疑っている。嶺南(ヨンナム)圏(慶尚道)を担当する統一教5地区の目標も韓日海底トンネルの実現だった。ロビー活動疑惑が浮上した当時、A氏は統一教が創設した社団法人南北統一運動国民連合の釜山市会長と韓日トンネル研究会の理事を務めていた。

A氏は田議員をはじめとする嶺南圏の議員を中心に接触し、ロビー活動をしたという疑惑を受けている。A氏が第21代大統領選挙を控えて接触した議員に「韓日海底トンネル政策提案と共に後援金を支給し、受け入れられた」という趣旨の統一教内部の文書のためだ。この文書と関連し、A氏は2022年3月6日には当時国民の力釜山市党委員長だった白宗憲(ペク・ジョンホン)議員に、3月7日には国民の力釜山選対委共同総括選対委員長を務めた徐秉洙(ソ・ビョンス)元議員に会ったことが把握された。また第21代総選挙を控えた2020年3月25日と30日にもそれぞれ徐元議員、白議員と面談をした。

A氏は舞台を国会にも広げた。林鍾聲(イム・ジョンソン)元民主党議員を通じて議員会館で韓日海底トンネル関連の討論会を開催しながらだ。林元議員は2020年の総選挙の前、元統一教側から数千万ウォン台の金品を受けたという容疑を受ける。

特に2018年2月に林元議員は統一教と「IAPP2018国際カンファレンス」を共同主催した。行事宣言文には「韓中日が韓日海底トンネルを強く提案する」という内容が入るなど韓日海底トンネルが主な議題だった。行事に出席したA氏は田載秀議員と記念写真を撮った。行事の趣旨とは違い「韓日海底トンネルに反対する」というのが田議員側の従来の立場だった。

A氏の行為は統一教の政教癒着疑惑と直結するというのが統一教内外の解釈だ。A氏がひざをついて2019年11月に韓総裁に自身が執筆した『文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子総裁が主唱する韓日海底トンネル』を伝達した事実などを考慮すると、教団レベルの指示である可能性が高いからだ。また、A氏は2008年の総選挙で統一教の教理を実現するために創党された平和統一家庭党の釜山釜山鎮乙候補として出馬した。当時も韓日海底トンネルを公約に掲げた。

白宗憲議員は「大統領選挙当時、私と徐秉洙元議員が主要職務を担当していて、訪問する方々が多く、A氏を迎えたにすぎない」とし「不穏・不遜な話はなかった」と釈明した。A氏は政治家へのロビー活動を尋ねる中央日報の質問に答えなかった。

2025/12/16 10:25
https://japanese.joins.com/JArticle/342212

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