共に民主・田載秀議員室に鳴り響くシュレッダーの音、警察は到着2時間後に家宅捜索開始 旧統一教会政治献金疑惑

投稿者: | 2025年12月17日

 【週刊朝鮮】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から金品を受け取った疑惑が持たれている韓国与党・共に民主党の田載秀(チョン・ジェス)議員=前海洋水産長官=の自宅と国会議員室を検察が家宅捜索する過程で、立会人手続きの問題により捜索が2時間以上遅れたことが分かった。

 警察庁の特別専担捜査チームは15日午前9時から、京畿道加平郡の旧統一教会「天正宮」とソウル市竜山区のソウル本部、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と世界宣教本部長だった尹鍈鎬(ユン・ヨンホ)被告が収監されているソウル拘置所、ソウル・光化門の閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官(特検)事務室など計10カ所に対して家宅捜索を行った。

 同日、家宅捜索の対象になった田載秀議員は、収賄容疑の被疑者として摘示された。捜査チームは午前9時ごろ国会議員会館に到着したが、国会側の立会人が到着せず、実際の令状執行は午前11時20分ごろに始まった。この時、議員室のドアは閉まっており、内部はブラインドで隠された状態だったという。

 捜索が遅延する間、議員室内部でシュレッダーが作動する音が2回聞こえたという話が飛び出し、国会とその周辺では証拠隠滅の可能性を取り沙汰する声も出ている。警察関係者は「国会の家宅捜索は慣例上、国会議長にまず知らせるなどの立会人手続きが必要だが、ちょうどこの日、議長が海外出張中で遅れた」と説明した。

 尹鍈鎬被告は特検の取り調べで「田載秀議員は2018年に旧統一教会側から『韓日海底トンネル事業』関連の請託を受け、現金4000万ウォン(現在のレートで約420万円)、(高級ブランド)カルティエとブルガリの時計1点ずつを受け取った」「当初、田載秀議員はこのような金品を断ったが、『福金(祈とうなどで支払われた金銭)だから受け取ってもよい』と言ったら受け取った」と供述した。

 田載秀議員は第21代国会議員総選挙前だった2020年3月、旧統一教会傘下の南北統一運動国民連合関係者らと共に韓鶴子総裁の自叙伝を持って記念撮影したことについて、交流サイト(SNS)「フェイスブック」を通じ「私の地方(選挙区)区で79歳まではお兄さま・お姉さま、80歳からは一番上のお兄さま・お姉さまと言っている」「お兄さま・お姉さまたちが選挙事務室に来て『応援する。本を手に持って写真を撮ろう』と言ったら、断ることができるだろうか」と釈明した。

 しかし、旧統一教会の内部報告書には、田載秀議員が2018年5月27日に釜山で行われた「2018年希望前進決議大会」に出席し、旧統一教会の懸案に積極的に協力することにしたという内容が書かれているという。同年9月9日には「文鮮明(ムン・ソンミョン=旧統一教会創立者)天宙聖和6周年記念第5地区新韓国指導者招請夕食会」に出席したという記録も含まれている。

 これに対して田載秀議員は「旧統一教会報告書に出てきた日付(2018年5月27日)には地方区のある聖堂の行事に出席し、18年9月9日には故郷の慶尚南道宜寧郡で草刈りをしていた」と疑惑を否定した。

 田載秀議員は近く記者懇談会を開き、今回の疑惑に関して自身の見解を自ら表明する予定だとのことだ。

イ・ソジン記者

2025/12/17 11:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/12/17/2025121780021.html

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