北朝鮮に沈黙した中国、韓国の原子力潜水艦導入には牽制 「核不拡散に脅威」

投稿者: | 2025年12月23日

中国が国営メディアを通じて韓国の原子力潜水艦導入の動きを牽制した。グローバルタイムズは22日、軍事専門家の宋忠平氏の言葉を引用し、「韓国と米国の原子力潜水艦計画は核不拡散に深刻な脅威であり、軍備競争を触発して平和と安定を害するおそれがある」と批判した。

グローバルタイムズは魏聖洛(ウィ・ソンラク)大統領室国家安保室長の最近の訪米を伝えながら「韓米協定はオーストラリアがAUKUS(米英豪3カ国の安保同盟)の枠組みで米国から原子力潜水艦の獲得を推進する方法と似ている」と主張した。

 宋忠平氏は「韓米の原子力潜水艦プログラムには核拡散の大きなリスクがある」とし「米国が同盟国に核技術と核燃料の使用を許容すれば核拡散防止条約(NPT)の毀損が避けられない」と述べた。また「韓国は海洋国家だが、沿岸線が限られているため原子力潜水艦を運用する必要はない」とし「韓国は原子力潜水艦を利用して他国の国益に挑戦し、いわゆる強大国になろうとしている」と疑問を提起した。

中国外務省の林剣報道官もこの日、「米韓原子力潜水艦協力に関連して中国は何度か立場を明らかにした」とし「韓国の慎重な処理を希望する」とグローバルタイムズの報道内容を後押しするような発言をした。

半面、中国国営メディアは、3月8日に北朝鮮の労働新聞が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核動力戦略誘導弾潜水艦の建造実態を視察したと報道した当時、批判をせず沈黙した。

中国のこうした牽制は、来年初めに推進中の李在明(イ・ジェミョン)大統領の中国国賓訪問を控えて出てきた。在中韓国大使館の関係者は報道について「韓国が推進する原子力潜水艦は武器級高濃縮ウランを使用するAUKUSと違い、中国も十分に納得できる事案」と反論した。

一方、西海(ソヘ、黄海)に面した山東省青島に「遼寧」と「福建」の2隻の空母が集結した衛星写真が公開され、両空母の合同打撃訓練が近づいているという報道があった。大連海事局は19日、航行警報を発令し、21日午後4時から28日午後4時まで渤海湾と西海北部で軍事訓練を実施すると予告した。中国1号空母の「遼寧」編隊は6日に台湾と沖縄の間の宮古海峡を東進して米日海上訓練海域に進入し、艦載機が日本戦闘機にレーダーを照準して攻防を招いた。

軍事専門家の李亜強氏は「『福建』『遼寧』の両空母編隊の訓練をする可能性がある」とし「『福建』は就役して間もないため両艦艇の訓練項目と技術要求に差があるかもしれないが、合同訓練の障害にはならないだろう」と診断した。

2025/12/23 08:40
https://japanese.joins.com/JArticle/342498

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