「200km上空の目標物に命中」…「核潜」建造公開日に「北朝鮮版THAAD」公開

投稿者: | 2025年12月26日

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が24日、新型地対空ミサイル試験射撃を参観した。来年初めの第9回大会を控え、「核動力戦略誘導弾潜水艦」建造現場と、いわゆる「北朝鮮版THAAD(高高度防衛ミサイル)」試験発射を同日に公開し、国防分野の成果を浮き彫りにする狙いがあると解釈される。

25日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮ミサイル総局は前日、金正恩委員長が参観した中、東海(トンヘ、日本名・日本海)上に新型高空長距離対空ミサイルを試験発射した。ミサイルは200キロ上空の仮想の高空目標に命中して消滅したという。朝鮮中央通信は「開発中の高空長距離対空ミサイル体系の戦術技術的評価のための初の試験発射」とし「国家対空防御手段の技術高度化に向けた対空武器体系研究所の正常な活動の一環」と主張した。

 韓国軍の合同参謀本部はこの日、「北のミサイル発射兆候を事前に認知して対応していた。(前日)午後5時ごろ咸鏡南道宣徳(ソンドク)一帯から東海海上に発射され、対空ミサイルと推定される数発を捕捉した」と明らかにした。続いて「細部諸元は韓米情報当局が精密分析している」とし「強固な韓米連合防衛態勢の下、北の多様な動向を鋭意注視しながら、いかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持している」と伝えた。

統一研究院のホン・ミン研究委員は「200キロ上空なら高高度級に行く高さだ。北はTHAADと海上弾道迎撃誘導弾(SM3)の中間段階のミサイル体系を目指しているとみ見られる」とし「実際に具現可能かはロシアが技術移転にどれほど関与したかによるだろう」と分析した。

この日に公開された北朝鮮の新型長距離地対空ミサイルは、先月28日の北朝鮮空軍創設80周年行事で登場したミサイルと同じ機種というのが専門家らの分析だ。当時、北朝鮮官営メディアが公開した行事の写真では新型長距離地対空ミサイルと3連装発射台が捕捉された。国会国防委員会所属の庾竜源(ユ・ヨンウォン)国民の力議員は「仮想の高空目標を迎撃したと主張しながら迎撃の場面を公開しないのは飛行性能だけを試験する意図とみられる」と述べた。国防分野の成果を誇示するという目的が大きいという分析だ。

慶南大のイム・ウルチュル極東問題研究所教授は「米国のTHAADと似た『高空長距離対空ミサイル体系』の新型対空ミサイルを発射したと明らかにしたのは、原子力潜水艦『グリーンビル』など米国側の戦略資産展開に対する戦略的報復能力を誇示する意図がある」と指摘した。

2025/12/26 14:04
https://japanese.joins.com/JArticle/342667

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