在韓米軍司令官「韓米同盟、朝鮮半島越えて北東アジア安保の核心軸に」

投稿者: | 2025年12月30日

ブランソン在韓米軍司令官兼韓米連合軍司令官が韓米同盟の役割拡大と構造的変化の必要性を強調した。

ブランソン司令官は29日、ソウル竜山(ヨンサン)戦争記念館で韓米連合軍司令部の主催で開かれた「韓米連合政策フォーラム」で基調演説をし、「同盟の現代化がスローガンに終わっていけない。韓国はもう朝鮮半島の安保だけに限定された存在ではない」と述べた。

 ブランソン司令官は韓半島(朝鮮半島)を「北東アジア全般の勢力が交差する戦略的空間」と規定し、「韓国の地理的位置と軍事力量、そして成熟した韓米連合指揮体系は国境を越える戦略的意味を持つ」と評価した。

これは韓国軍と在韓米軍が北朝鮮抑止だけでなく、域内の安保秩序、特に中国とロシアをめぐる戦略環境でもより積極的な役割を遂行するべきという米国側の認識を反映した発言と解釈される。

北朝鮮情勢に関しては強硬な評価を出した。ブランソン司令官は「北朝鮮は平和的統一路線を公式的に否定し、憲法を改正して韓国を主敵概念と規定し、南北対話の象徴的な装置まで撤去した」と指摘した。

続いて「ロシアとの軍事協力が弾薬と先端技術交換レベルに深まり、ミサイルと核開発を危険に加速する可能性が高まった」と警告した。さらにサイバー攻撃能力までも強化し、北朝鮮が短期交渉戦術でなく長期戦略路線を選択したことを示唆すると分析した。

この日のフォーラムでは同盟構造改革に関する具体的な提案も出てきた。米国アジア太平洋戦略センター副会長で元米特殊戦大佐のデビッド・マクスウェル氏は提案を通じて「北東アジア戦闘司令部」新設構想を提示した。

マクスウェル副会長は「現在のインド太平洋司令部体制では複数の大規模な紛争に同時に対応するのが難しい」とし「ソウルに北東アジア戦闘司令部を設置し、日本東京には『融合ノード』を置いて、適切な時期に適切な戦力が配備されるようにするべき」と主張した。

続いて「北東アジア戦闘司令部は韓国合同参謀本部と米軍指揮機能を統合する形態で運営されることも可能で、第3国の影響力管理と核協議グループ(NCG)実質化にも寄与することができる」と説明した。

今回のフォーラムを通じて韓米は同盟を韓半島防御中心から北東アジア全体を包括する安保体制に拡張するべきという問題意識を明確に表したという評価が出ている。

2025/12/30 08:20
https://japanese.joins.com/JArticle/342755

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