韓国の青瓦台(チョンワデ、大統領府)は30日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が習近平中国国家主席の招待で、来月4〜7日に中国を国賓として訪問すると明らかにした。
李大統領は4〜6日に北京で習主席と首脳会談や国賓晩餐など公式日程をこなす。姜由楨(カン・ユジョン)報道官は、「韓中戦略的協力パートナー関係の全面的な復元の流れを確固たるものにするとともに、サプライチェーン・投資、デジタル経済、超国家的犯罪への対応などについて協議する予定」と述べた。李大統領は続いて6〜7日には中国最大の経済都市・上海を訪問する。姜報道官は、「白凡・金九(ペクボム・キム・グ)先生の生誕150周年であり、上海臨時政府創舎100周年を迎えるにあたり歴史的意味を振り返り、ベンチャー・スタートアップ分野で両国企業のパートナーシップを促進する日程もある」と説明した。
李大統領の訪中は、国際秩序が変化する重要なタイミングで行われるという点で注目されている。米中対立は依然として続き、中日間の対立は激化している。中国は2日連続で台湾包囲訓練を実施した。韓国外大国際地域大学院のカン・ジュンヨン教授は、「韓米日三角協力が強化されている状況で、中国は韓国を一番の弱点と見ている」とし、「サプライチェーンなど経済協力分野で実質的な議論のやり取りが行われる可能性がある」と語った。
米国が「パックス・シリカ」(韓国・日本など8カ国が参加する半導体・人工知能同盟)を推進しているなか、中国が韓国に対して半導体などの分野で協力を要請する可能性があるとの見方も出ている。訪中には、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長、LGグループの具光謨(ク・グァンモ)会長など、約200人の経済人も同行する予定だ。中国政府は、「中韓戦略的協力パートナー関係が発展するうえで(李大統領の)訪問が前向きな役割を果たすことを期待する」と述べた。
2025/12/31 08:21
https://japanese.joins.com/JArticle/342814