韓国の大手総合電子製品メーカー、LG電子(LGエレクトロニクス)が四半期ごとの実績としては9年ぶりに赤字を出した。昨年10-12月期の売上は23兆8538億ウォン(約2兆5750億円)で過去最高を更新したが、営業損失が1094億ウォンに達した。同社は「年末はエアコンなど生活家電の需要が少ない上、希望退職に伴う一時的なコスト(約3000億ウォン)のためだと言っているが、売上が増えたのに赤字を出したことは軽視できない。LG電子は2016年10-12月期にスマートフォン事業の不振で352億ウォンの赤字を出した後、同事業から手を引くという強度の高い組織再編を断行し、その後35四半期連続で黒字を記録し続けてきた。
赤字の原因は中国企業だ。家電分野でも中国企業は低価格攻勢にとどまらず、技術力とブランド価値でも韓国を脅かしている。エアコンは中国企業が世界シェア1・2位、冷蔵庫と洗濯機も中国企業のハイアールが世界1位だ。サムスンやLG電子が主導していたテレビ市場も中国のTCLとハイセンスがLG電子を上回った。LG電子が赤字覚悟で希望退職を募ったのは、中国という壁を前に生き残れるかどうかで切迫していたため、コスト削減に乗り出したからだ。
中国の影響は既に、韓国の輸出における目玉産業だった石油化学に及んでいる。中国の大規模設備増設で前例のない危機に直面している韓国の石油化学は、政府の主導で組織再編を進めている。自動車は中国が日本を抜き、世界での販売台数が1位になった。造船やスマートフォン、鉄鋼も同様だ。半導体を除いた主力産業が全て中国のせいで揺らいでいる。
韓国の製造業は総体的な危機に直面している。韓国株式市場の総合株価指数(KOSPI)は4500台を突破したが、半導体などごく一部銘柄が上がっているだけに過ぎず、大多数の銘柄は振るわない。韓国企業の大半が、将来の展望が不透明だという意味だ。外からは中国企業と米国の関税政策が、中からは労働組合寄りの政府による過激な労組一辺倒政策が、韓国企業の首を締め付けている。かつて世界最高の競争力を誇ったLG電子の赤字転落は、一企業の一時的な不振ではなく、韓国の製造業全般に対する警告だ。
2026/01/10 09:55
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/01/10/2026011080033.html