世界のクルーズ船が韓国へと舵を切っている。Kコンテンツの影響力拡散と、中日葛藤による反射利益などが重なった結果だ。韓国の港湾業界と観光業界は、大型クルーズの受け入れ可能性を点検し、久々に訪れた「クルーズ特需」を取り逃さないように総力戦を繰り広げている。
13日、韓国港湾業界によると、今年の釜山(プサン)・仁川(インチョン)・済州(チェジュ)港へのクルーズ寄港予定数は843回(釜山420回、済州348回、仁川75回)と集計された。昨年の556回(釜山203回、済州321回、仁川32回)に比べて51.62%増加しており、釜山と仁川は2倍以上に増えた。現在も寄港の問い合わせが続いていることから、今年の寄港規模はさらに拡大する可能性が高い。
韓国のクルーズ寄港規模が増えた最大の要因は、中国の「限日令(中国による日本観光・コンテンツ制限)」により、中国の大型クルーズ会社が韓国を代替地として選択しているためだ。釜山港の場合、中国発のクルーズ船の寄港が昨年は8回だったのが173回へと大幅に増え、仁川港も今年すでに寄港したか寄港予定のクルーズの約70%が中国発だ。上海・天津から出発する天津東方国際クルーズの「ドリーム号(7万7000トン級)」「ビジョン号(10万2000トン級)」、アドラ・クルーズの「マジック・シティ号(13万6000トン級)」などは、釜山・仁川・済州に定期的に寄港している。
仁川港湾公社(IPA)の関係者は「中国は北東アジアのクルーズ観光市場の上客だが、最近は中日間の外交問題で路線調整が行われており、航路調整の問い合わせが増えている状況だ」と述べた。
Kコンテンツの影響力が拡大し、全世界の主要港を巡回するワールドワイドなクルーズ船も続々と韓国を訪れている。12日には釜山港にドイツのクルーズ会社アイーダ・クルーズの「アイーダ・ディーバ号(6万9000トン級)」が乗客約2000人を乗せて寄港した。
実際に韓国へのクルーズ観光客数は着実に増加傾向にある。韓国観光データラボ・海洋水産部によると、コロナ禍以前は17万人水準だった観光客は、2024年には73万人まで増加した。この勢いが続けば、クルーズ観光客が100万人を大きく超える可能性が高い。
クルーズは一度入港すれば通常8〜12時間接岸し、観光客はその時間、周辺の観光地を回る。港湾業界は、クルーズの規模(トン数)や接岸時間などを考慮して船舶入出港料、接岸料、停泊料、ターミナル利用料などを徴収するが、寄港回数や滞在時間が増えれば港湾施設の使用収益が増加する。
釜山港湾公社によると、12時間停泊したアイーダ・ディーバ号は約2000万ウォン(約215万円)の施設使用料(クルーズターミナル利用料を含む)を支払った。業界によると、港湾施設使用料は通常1回の寄港につき1500万ウォン(10万トン基準)水準であり、観光客の人数が増えればクルーズターミナル利用料(約6000〜1万ウォン)の収益が増える。
地域経済への波及効果も少なくない。済州特別自治道は、クルーズ1隻(乗客3000人基準)が寄港する場合、約8億ウォンの地域経済波及効果があると明らかにした。釜山港湾公社の関係者は「クルーズの寄港は地域経済活性化のための関門役を果たす」と強調した。
一時的な滞在(寄港)を超え、1泊以上滞在するクルーズも増加している。中国発ロイヤル・カリビアンの「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ(16万8000トン級)」、アドラ・クルーズの「アドラ・メディテラニア(8万5000トン級)」などは、仁川で1泊以上滞在する「オーバーナイト」の日程を編成した。IPAによると、今年計画されているオーバーナイト・クルーズは13回で、昨年より160%(8回)増加した。
専門家は、クルーズ観光客の特性に応じた観光商品の編成を求めている。安山大学ホテル観光学科のナム・ジャンウ教授は「最近の国内寄港クルーズツアーの場合、観光客は該当都市に半日ほど滞在することになる。地域内の経済的波及効果を拡大するためには、都市内の観光ポイント間の連結性を備え、動線を最適化しなければならない」とし、「これに合ったコンテンツを発掘し、戦略的にクルーズ誘致戦略を立てることも必要」と指摘した。
2026/01/14 13:37
https://japanese.joins.com/JArticle/343396