サムスン電子は2017年、半導体の売上高でインテルを抜いて世界1位になった。翌年の2018年、「サムスン電子が技術開発などで追求した超格差戦略が成果を上げながら、世界のどの企業も超えられない格の違いを築いている」という超楽観的な評価と見通しが出てきた。メモリー半導体景気は2018年がピークだった。
半導体景気はその後、下り坂と騰落を経て2023年に底に沈んだ。サムスン電子で半導体を生産するデバイスソリューション(DS)部門は同年15兆ウォン(約1兆6000億円)近い営業損失を出した。SKハイニックスは8兆ウォン以内に営業損失を抑えた。韓国政府も半導体投資に補助金を与えるべきという主張が政界などで提起された。米国と欧州連合(EU)、日本が半導体産業の育成と競争力強化のために莫大な資金を支援するという動きに韓国も従うべきという主張だった。そうしなければ韓国半導体産業は投資で後れをとり競争で劣勢になるという懸念の声が高まった。政府は2024年5月、半導体産業に対する低金利融資やインフラ造成などに26兆ウォンを支援すると発表した。これには補助金が抜けたのが惜しまれるという指摘があった。懸念とは違い、半導体産業が主導した設備投資は同年、前年比で4%以上増えた。
韓国半導体産業は悲観論を突破して勢いづいた。SKハイニックスは高帯域幅メモリー(HBM)を前に出して2024年に23兆ウォン以上の営業利益を出した。サムスン電子DS部門も黒字に転じた。昨年は業績が大きく伸びた。SKハイニックスの営業利益は44兆ウォンと推定され、サムスン電子DS部門は10-12月期だけで16兆ウォンの営業利益を出したと分析される。
韓国半導体を見る視点は実際より振幅が大きく、実体に後行する。投資家が忘れてはいけない金言は「これもまた過ぎ去っていく」ではないだろうか。
ペク・ウジン/経済コラムニスト/グルジェンイ(株)代表
2026/01/16 15:27
https://japanese.joins.com/JArticle/343520