「武力行使」は否定したが…トランプ氏「米国だけがグリーンランドを守れる」(1)

投稿者: | 2026年1月22日

ドナルド・トランプ米大統領は21日(現地時間)、欧州の同盟国首脳らを前に「米国を除けば、いかなる国もグリーンランドを安全に守ることはできない」と述べ、デンマーク領グリーンランドを米国の領土として併合する考えを正式に表明した。

トランプ大統領はこの日、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF・ダボスフォーラム)年次総会の演説で、「この巨大で無防備な島は、西半球最北端の境界に位置する北米大陸の一部であり、我々(米国)の領土だ」と語った。ただし、武力投入の可能性については一線を画した。

 ◇デンマークには「恩知らず」…「米国だけが守れる」

トランプ大統領は、グリーンランドは第2次世界大戦中に米国がドイツから守った米国の領土(That’s our territory)だと主張した。「我々がいなければ、あなた方は今ごろドイツ語、あるいは日本語を話していたはずだ」と述べ、「戦後にグリーンランドをデンマークへ返還したのは愚かな判断だった」と語った。

さらに「歴史を振り返れば、欧州諸国がそうしてきたように、我々も多くの領土を獲得してきた。それ自体は誤りではない」と述べ、デンマーク領グリーンランドを米国の領土にしようとする試みに問題はないとの認識を示した。

グリーンランド併合に反対するデンマークに対しては「恩知らず(ungrateful)」だと非難した。加えて「デンマークは2019年にグリーンランド防衛強化に2億ドル(約316億円)以上を支出すると発表したが、これまでに使われたのは1%にも満たない」とし、「その結果、米国、ロシア、中国の間に位置する戦略的要衝が無防備な状態に置かれている」と述べた。

そのうえで「米国以外に、いかなる国家や国家連合も、グリーンランドを安全に守れる立場にはない」とし、圧倒的な軍事力を持つ米国による併合が必要だとの主張を展開した。

◇希土類目当てではないと否定したが…「賃貸では守れない」

トランプ大統領はこの日、グリーンランドを繰り返し「巨大な氷塊」と表現した。「この冷たく立地条件も厳しい氷塊が、世界平和と世界防衛に決定的な役割を果たし得る」と述べ、「(グリーンランドは)我々が(欧州に)何十年も提供してきたものと比べれば、極めて小さな要求だ」と語った。

グリーンランド併合が希土類などの資源開発を目的としたものではないかとの見方については、「希土類に到達するには数百フィートの氷を掘り抜かなければならない」とし、「それが我々がグリーンランドを必要とする理由ではない。戦略的な国家安全保障と国際安全保障のためだ」と強調した。

一方で「グリーンランドを防衛するには賃貸(lease)では不可能で、完全な所有権が必要だ」とし、「法的にも賃貸契約では防衛は難しく、心理的にも誰が海の真ん中にある巨大な氷塊を賃貸契約で守ろうとするだろうか」と述べた。

◇米軍事力を誇示しつつ「武力使用」は排除

トランプ大統領は、グリーンランド確保のために米国が武力を用いる選択肢は否定した。

トランプ大統領は「多くの人は私が武力を使うと思っているが、その必要はない」と述べ、「私は武力使用を望んでおらず、実際に使うつもりもない」と語った。そのうえで「グリーンランド取得について、即時の協議を進める」とし、欧州諸国との交渉開始を示唆した。

トランプ大統領がグリーンランド併合を巡り、武力使用を明確に否定したのは今回が初めてだ。NATO(北大西洋条約機構)の主導国である米国が、加盟国デンマークの自治領を武力で奪うことへの反発を考慮した現実的な調整と受け止められている。

ただし「我々は偉大な強国であり、人々が理解している以上に強大だ」と述べ、米国の圧倒的な軍事力を強調した。「彼ら(NATO加盟国)には選択肢がある」とし、「『はい(Yes)』と言えば感謝するが、『いいえ(No)』なら我々はそれを覚えている」と語り、強い警告を発した。

2026/01/22 07:36
https://japanese.joins.com/JArticle/343745

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