韓国で基準金利引き上げの可能性が再び頭をもたげている。半導体好況を背景に今年の経済成長率が3%に迫るとの見通しが出るなか、中東発の原油価格上昇などで物価圧力が高まっているためだ。
3日(現地時間)、柳相大(ユ・サンデ)韓国銀行副総裁は、ASEAN+3(東南アジア諸国連合+韓国・日本・中国)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため訪れたウズベキスタンのサマルカンドで記者懇談会を開き、「利下げを止め、利上げを検討すべき時期に来た」と述べた。ユ副総裁は職務上の金融通貨委員でもある。通貨政策を決定する金融通貨委員が利上げの可能性に公の場で言及するのはまれだ。通貨政策の重心が引き締め方向に傾き始めたシグナルと受け止められている。韓国銀行は昨年5月以降、基準金利を年2.50%で7回連続据え置いてきた。
柳副総裁は、中東戦争以降、経済の流れが当初の予想と異なっていると診断した。柳副総裁は「成長率は当初予想していた2.0%より大きく低下しないとの見方を示し、物価上昇率は2.2%(3月)より高まる可能性が大きい」と述べた。実際、今年1-3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は1.7%で、2020年7-9月期以降で最も高い水準を記録した。半導体を中心とした輸出好調に加えて、設備投資と建設投資もプラス(+)に転じた影響だ。
こうした流れを反映し、海外投資銀行(IB)も韓国の成長率見通しを最大3%まで引き上げた。JPモルガンは従来の2.2%から3.0%に引き上げ、シティグループは2.9%を提示した。キャピタル・エコノミクスとBNPパリバもそれぞれ2.7%へと見通しを上方修正した。景気減速への懸念が薄れる中、利下げの根拠は弱まった。新栄(シンヨン)証券のチョ・ヨング研究員は「韓国銀行が7-9月期(8月)から基準金利の引き上げに踏み切る可能性が高く、年内に2回(計0.5%ポイント)の引き上げの可能性も指摘されている」と分析した。
利上げ期待はすでに市場に反映され始めている。この日、柳副総裁の発言後、3年物国債金利は前営業日比0.02%ポイント上昇した年3.615%で取引を終えた。
2026/05/05 08:42
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