ドイツ北部バルト海沿岸の浅瀬に閉じ込められた後、大規模な救助作業の末に北海へ放流されたザトウクジラ「ティミー」が結局死んだことが確認された。このような中、最近死んだティミーの死骸の上で誰かが「認証ショット」を撮る様子が捉えられ、物議を醸している。
これに先立ち、ティミーの死骸はデンマークとスウェーデンの間にあるカテガット海峡のアンホルト島付近で発見された。AP通信など外信によると、この地点はティミーが2日放流されたデンマーク北端スカーゲン付近海域から南へ約70キロ離れた場所だ。正確な死因はまだ確認されておらず、デンマーク当局は現時点で死骸の回収や解剖の計画はないと明らかにした。
ティミーは3月初めにドイツのバルト海沿岸で初めて目撃された後、3月末にティメンドルフ海岸付近の浅瀬や砂州周辺で何度も座礁した。独メディアはティメンドルフの地名にちなみこのザトウクジラを「ティミー」と呼び、一部では「ホープ」という名前でも呼ばれた。クジラがなぜ大西洋の生息地を離れてバルト海に入ったのかは確認されていないが、一部の専門家はエサの群れを追うか移動している途中に道に迷った可能性を指摘した。
救助の過程はドイツ全域の関心を集めた。複数回の救助の試みが失敗すると、ドイツ当局は一時救助の可能性が低いと判断したが、その後民間の後援者が費用負担の意思を示したことで、水を満たしたはしけにティミーを載せてより深い海へ移す作業が進められた。ガーディアンはこの救助費用が約150万ユーロ、日本円で約2億7800万円規模と推定されると伝えた。
一方で救助作業をめぐる論争も大きかった。国際捕鯨委員会とドイツ海洋専門家の間では、ティミーがすでに衰弱した状態であり、追加の救助作業自体が極度のストレスを与える可能性があるとの懸念が提起された。独シュトラールズント海洋博物館側は、ティミーが低塩分のバルト海に長くとどまり皮膚損傷と衰弱の症状を見せ、口の周辺に網の一部が絡んでいたとみられると指摘した。
ティミー斃死の知らせ以降、別の論争も浮上した。独メディアのフランクフルター・ルントシャウなどはビルトの報道を引用し、デンマーク・アンホルト島沖のティミーの死骸の上に一部の見物人が上がって写真を撮る様子が捉えられたと伝えた。彼らは沿岸警備隊または関係当局によって現場で制止されたという。
デンマーク当局は市民に対しクジラの死骸に近づかないよう強く警告した。腐敗したクジラの死骸は疾病伝播の可能性があり、体内に蓄積された腐敗ガスが破裂する危険もあるためだ。現地当局は死骸が直ちに周辺地域に大きな問題を引き起こす状況ではないとしながらも、安全のため一定距離を置くよう呼びかけた。
2026/05/19 11:03
https://japanese.joins.com/JArticle/349274